テレビの「笑」を並べる
テレビの書き起こしをしている自分のツイートを特定のワードで検索し、出てきた言葉を少し編集してただただ並べるエントリー。これまでは、「テレビ」などのワードで同様の記事を書いてきた。
今回はテレビの「笑」を並べる。2013年ごろから現在まで。時系列順*1、敬称略で。もちろんいろいろバイアスありで。めちゃめちゃたくさんあったので、これでもだいぶ間引きました。
「笑」は「お笑い」だけではないし、「お笑い」にしてもいろいろある。そんなことを改めて。
マツコ・デラックス「笑うことが恥ずかしいと思ってたけど、笑うことを拒否することって、ホント恥ずかしいんだね」
小林賢太郎「ウケるスベるっていう感覚も、ちょっと薄いかもしれないです。いや、ウケたいですよ。笑ってほしいけど。こうしたらスベるかもしれないからこうしようかな、っていう思考では作っていないというか。ボクが面白い。少なくとも自分は笑ってますから、自分が書いた台本で」
天野春子(小泉今日子)「田舎の人はね、腫れ物に触らないの。うわべだけの優しさと、作り笑いでごまかすの。だから、腫れ物の腫れはいつまでたってもひかないの」
明石家さんま「こっち(=歌手)はスターやろ? オレら、スターって言ったらあかんポジションやろ? お笑いのトップは人気もんでええやろ?」
鈴木敏夫「毎日ね、(宮崎駿と)2人でよくしゃべるんですけどね、ボクの中で1個テーマがあるんですよ。笑わせたいんですよね、彼を」
石塚英彦「ボクはなんか一番理想は、誰も傷つかないでみんなが、まぁ大爆笑までいかなくても,ほんわかして笑えればいいかなみたいな」
(東日本大震災について)
松本人志「いままでコンディションの悪いときとかいろいろありましたけど、それでも別にボク、普通にお笑いはできてたんですけど、あんときだけはさすがに無理かなと思って。なんでこんな仕事選んでしまったのか」
古美門研介(堺雅人)「これが人間の本性です。誰でも心に嫉妬という獣を飼っている。そしてその獣は暴れだしたら最後もう手がつけられない。壊れた隣人関係はもとには戻らないんです。せめて気が済むまで暴れさせ白黒をつけてやるのみ。笑顔で世界が変わることなどないのです」
宮沢章夫「竹中(直人)のはきわめて身体性が高い。彼の体がなければその笑いは成立しない。ところが、いとう(せいこう)くんは説明ができる。彼がやろうとしてたことは、いま社会の中の何がおもしろいのかを提案しようとしてた。いとうせいこうの新しさってのはそこにあった」
中谷美紀「人前で大声出したり笑ったり喚いたり泣き叫んだりって、普通の大人がしないことですよね。それを我々人前でして、いわば嘘を生業としてるんですけれど。でもその嘘の中にどれだけ真実を込められるかというか、その嘘をどれだけ真実に見せられるか。そこに懸けています」
松本人志「最近芸人がどんどんツッコミになってると。芸人はなまじっか腕があるから、アイドルの子とか天然のタレントさんを使って全部芸人が落とすから、実は芸人が全部ツッコんで笑いをとってるんやけど、これがまぁ、芸人にとっていいのか悪いのか」
堀内健「(オレは)たまにマジメな性格が出ちゃうんですよね。その点さまぁ~ずは、なんかもって生まれたもんがお笑いだから。すごいなーと思うんだよな」
三村マサカズ「健はさ、マジメにフザケてるもんね」
古田新太「よく『役が抜けない』みたいなやつとか、意味がわからないです。役に入り込んでたら、笑いなんてとれないですからね」
タモリ「でもこの世界でだいたい成功してる人っていうのはね、オレ全部あってるんだけども、まぁ100%人見知りだよね。特にお笑いは人見知りじゃないとできないんじゃないの? (人見知りが)自分で嫌でそれから脱皮しようとするときに、おもしろいことが人間としてできてくる」
片桐はいり「私が『変だなこの人』って思われるんだとしたら、まぁ顔とか見た目と、台本の読み方がたぶん人と違う。どっか笑えるとこないかな、ってやっぱり絶対探す。ウケるとかいうことじゃないですよ。自分の鼻の奥で『フッ』って笑える。役に対して『フッ』って思っていたいんですよ」
(「千原ジュニアはブログがつまらない女と結婚する」説を唱える)
久保ミツロウ「女が自分よりおもしろくなっちゃダメでしょ。確実に自分より笑いの世界で競わない人を、絶対選ぶに決まってるんです」
西田敏行「今後俳優とお笑いの方とは、どういうパーセンテージでやっていかれるんですか?」
オードリー・若林「…7:3ぐらいで」
西田「俳優の方に力を入れる?」
若林「あ、お、お笑いが7」
萩本欽一「(芝居を)固めるとね,もう(本番でお客さんが)笑わない。お客さん察する。よく練習したんだなって。よく練習したんだなってお客さんに言わせると,なんとなくね,プロって感じしないんだよな,オレは」
井上陽水「♪長い時間が過ぎました いろんなことがありました やがて終わりはくるけれど いつも笑っていつまでも さよなら これでバイバイ いいとも これでバイバイ グッバイ」
タモリ「お笑いとかバラエティやってますとね、なかなか国からほめてもらえないんですよ。俳優になるとほめてもらえるんですけどね。ずーっとバラエティやってるとほめてもらえないんです。しかも、落語とかそういう、ある分野になりますとほめてもらえるんですよ。私みたいに何にも分野がない、何をやるかわからないっていうことになると、これほめてもらえない。そこらへんは政府としては、見解をお聞きしたい」
香取慎吾「タモリさん、これからも、つらかったり苦しかったりしても、笑っててもいいかな?」
タモリ「いいとも」
福山雅治「笑いとかはどうなんですか? 新しい笑いってありますよね?」
松本人志「どーなんやろなー」
浜田雅功「なんかもう、ずーっとおんなじような、何十年とこうずーっと回ってきてるから」
松本「ファッションに近いかなぁ。見せ方はちがうけど根本はそこまで変わってないのかなぁ」
高橋智隆(ロボットクリエーター)「(所さんは)お笑いじゃないんですね多分。自分が面白がりたいだけであって、そのために他人を使ってるだけなのかもしれないですね」
所ジョージ「そうだね。まさにそう」
高橋「で、結果的に楽しそうにしてる所さんをみて、視聴者の人は楽しい気分になる」
所「いいスパイラルになってますね」
寺門ジモン「笑いのことはいいけど、オレは肉で笑われるのは嫌いなんだよ。国家権力だろうが、肉のことは許さないから」
(芸人のネタを見ても笑わないとよく言われるが)
黒柳徹子「だって、そんなおもしろくないのに笑っちゃ悪いでしょ、みんなに」
明石家さんま「お笑い芸人は明細みたらあかんって、師匠の教えやねん。聞かないようにしてる、みないようにしてる、オレは」
マツコ・デラックス「笑いとしてさ、なんかカッコいいこと言って笑わせるのよりも、醜態を晒したり、恥ずかしいことなんだけどそれを恥ずかしいと思わずにやって笑われるっていうのって、むしろ笑いの原点っていうかさ、ちょっとかなわないなというか」
有吉弘行「笑われてるからかわいそうだな、と思うのがもうちょっと間違いですよ。それで飯食ってますから、われわれ。邪魔しないでください」
大久保佳代子「なんか、お笑いっていい仕事だね。考えたら信頼関係なんだよね」
村上龍「知らないカメラマンの人に笑ってくださいって言われても、笑う要因がないんですよね。笑いたくないときに笑う、っていう仕事じゃないんで」
柳亭市馬「お客さんなんかいてもいなくても、笑おうが笑うまいがどうでもいいような状態で喋ることができる、そういう状態をつくるのが、修行だと思うんですよね」
桂米團治「心に安心感が宿ったときに、息吐くじゃないですか。笑うっていうのは息吐くから。吸うたままやと絶対吐けないけども、吐くから笑えるんであって。体のなかに安心感が宿ったときに、笑いが起こる。っていうことは、お客様を安心させるっていうことかな」
阿川佐和子「報道の仕事っていうのは私、合ってないなと。仕事として取材に出かけたり、テレビの前でニュースを伝えたり、ニュースを読んだりっていう個々の職人的な仕事については文句はないんです。面白いと思うけども。だけどそれを、ジャーナリストとして世界のことを自分の責任で伝えるとか、『このニュースはしばらく見守っていきたいと思います。みなさん、それでは次のニュースです』なんていうのは、なんか『オマエおかしいだろ』って友だちに言われるような気持ちがするんですよ、どっかで。『わかってないくせに』っていう。私はつまり、そういうことをみんなに伝え手になるっていうよりも、何を大事にしたいと思ってんのかっていうと、どうでもいいことを面白がる、っていってみんなで笑い合うっていうことが、なんか仕事につながりゃいいのにな、って思ってるから」
キングコング・西野「『いいとも』みた? 最終回」
南海キャンディーズ・山里「みたよ。あの伝説のシーンね」
西野「みなさんがワーって出てこられて」
山里「ボクらがテレビでみてた人たちが全員集まった瞬間でしょ」
西野「どうやった? あれ」
山里「オレは、そりゃもちろんスゲェなと思うけど、その日ネタ合わせがあったのよ。だから普通に帰れたって感じ。もしそれがなかったら、みんな日本中がおもしろいって思ってる人たちがここが全てなんだって思われてるとこにいない自分が、もう嫌になりそうだったけど、でも、今お笑いに関わってるっていうのがあったから」
西野「ちょっと逃げ道があったから」
山里「逃げ道があって助かったけど。もしあれが普通に休みの日に家であれみてたら、もうゾッとするよ、あんなの」
西野「ゾッとするよね」
山里「だって、お笑いの歴史は何も変わってないってことでしょ。30何年前から」
離島で暮らして25年強の男性「他の漫才師もみんなそう、みんなけなし合うだろ。『何だオマエは』とかね。これをね、直さないかん。それのね、いい勉強になるのはね、ダイマル・ラケットっちゅう…。これを一生懸命みてごらん。絶対けなすことせんから。そして笑いもってくるから」
(芸人はモテるはず、山里だってモテてるはず、と峰なゆかに指摘されて)
山里亮太「一個だけね、言わしてもらいたいんですよ。われわれお笑いをやらしてもらってて、非モテで、それは演じてるとかじゃなく、非モテだって言ってみんなが笑ってくれてるっていうところに、急にね、『いやいや実際はモテてるんですよ』ってお笑いじゃない方が言って回られると、なんか、一生懸命お笑い…、お笑い…。ボクらがなんか、そっちの人たちにしてないじゃない。別に漫画のことをボクらがなんも悪く言ったりとかしてないし、それなのになんでボクたちの笑いの量を減らすようなことを、言われなきゃいけないのかなっていうのが…」
清水ミチコ「イッセーさんは笑わせるってことじゃなくって、誰かになりきるっていうことが…」
イッセー尾形「その方が楽なのね。笑わせるって、責任もたなきゃいけないでしょ。で、笑わせるっていって笑わなかったら、すっごくめげるでしょ。もともと笑わせないと思って笑わなかったら、まぁいいよこれでみたいにいくんですけども」
清水「お客さんも楽なんですよね」
イッセー「若い時はね、テンポよくやって笑わせようと思いましたけども、年取ると段々ね、テンポ緩くていいや、みたいなね」
香取慎吾「テレビ大好きで、子どもの頃からSMAPで、テレビに育ててもらって、テレビから学び、テレビと笑い、テレビと泣き、この27時間中も笑ってたりとか、なんだよ、ふざけんなよとか言いながらも、すげぇ楽しいとこあったりとか、そういうテレビのウソが最高に楽しいです」
指原莉乃「(私は)お笑い担当じゃないです。明るい担当」
カンニング竹山「芸人で一番大事なのは、ネタへの頑固さが大事なの。でも、ネタへの頑固さと人間の頑固さは別なわけ。みんな若手は間違っちゃってる。自分の己の人間の頑固を、お笑いとしての頑固だと思ってやっちゃうから失敗するわけ」
箭内道彦「人が笑ったり泣いたりできる場所をきちんと作ることが、エンターテイメントの使命のひとつなんじゃないかなと思って」
東山紀之「(紅白で)『仮面ライダー』とか言われてすごいショックで。楽屋で号泣してたらジャニーさんが来て『YOUたちよかったね』って言って。『あと20年これでメシ食えるよ』って言われて。ホントかなぁと思ったら、いまだにみんなに言って笑ってもらえますもんね」
松本人志「ボクなんかもよく多分書かれるんですよ、誹謗中傷を、いろんなとこで勝手に。で、いつもよく言われるのは、『芸人ならそれも笑いにしろよ』っていうことを言う人がね、いるんですけど。でもまぁ、笑いにしてほしいんなら、もっとセンスのある誹謗中傷をせぇよと」
ベッキー「お仕事一緒にさせていただいた方々がみなさん笑顔だから、私はそこで学んだんです。社会はみんな悲しみとかを隠して、笑顔でいるべき場所なんだと」
片桐はいり「もともと笑わそうとかじゃないんですよ。ここを面白くしたいっていうだけの一心。ギアチェンジする人みると『あ、いまギアチェンジした』とかって思う」
片桐仁「ちょっとおどけのスイッチ入れたな、みたいなね」
はいり「おどけスイッチ入った、って人は、その段階で笑えない」
太田光「漫才やってると、いくら言葉で笑わしても、この(田中の)醜い体の方がウケたりね。オレが一生懸命考えたネタよりも」
麿赤兒「そこが一番プリミティブな観点。芸で笑わしたいのに、存在で笑わしちゃいけないと、決めることないじゃない」
ふなっしー「武器? あんまりね、武器とか目立つとかいうよりも、何をしたら目の前の人が笑ってくれるのかな、っていうことしか考えてなかったなしな」
博多大吉「(漫才は)ニンがものをいうって、ようやくなんかわかってきたっていうか。華丸さんが言えばおもしろい、みたいな。華丸だから笑う、みたいな。設定とか本当に無理しない。ボケも特に無理しない。日常生活の延長線上にあってもおかしくないだろうなっていうボケだけを摘んできてるっていうか。映画でいうと、ボクら『寅さん』を目指してるんですよ」
博多華丸「誰も傷つかない、ハッピーエンド、というか」
赤塚りえ子(赤塚不二夫の娘)「笑うってすごく気持ちがよくて、それをすごく父はわかってたと思うんですね。父と母が3日違いで死んだんですけど、先に母が死んで、3日後にホントに父が後を追うように死んで。私その時、ホントにね、生きる気力も体力もなくなってて。私はとにかく2人のお骨の前で毎日毎日泣いてたんですね。そのときに丁度、追悼で出た赤塚の漫画が何編か入ってて、それを何気なくペラペラめくってみてたら、もうすんごいくだらないんですよ。超おかしくて。滅茶苦茶おかしくて。私もう、気がついたら声あげて笑ってたんですよね。そのときに、笑ったときに体からエネルギーが湧いてきて、完全に沈んでた底を蹴って浮上した感じがしたんですよ。ホントに笑うって生きるエネルギーなんだなっていうのは体で実感して。そのときに、パパはこれがやりたかったんだって」
有働アナ「この時代(=高度成長期)っていうのはタモリさん、テレビの世界あるいは笑いと向き合ってらっしゃったんですか?」
タモリ「ボクは堺(雅人)くんとか他の方たちとは違って、あるものを言葉を全部信用してませんから。それを解体したいんですね。コミュニケーションも解体したいんですよ。いわゆる言葉っていうのは意味ですから。意味の連鎖が社会の秩序とか価値になってるわけですから。それを解体すれば何も意味がなくなってくるわけですね。で、意味の連鎖っつうのは非常に重いもんです、人間にとって」
有働アナ「なぜ解体したいんですか? みんな秩序があった方が動きやすいし生きやすい…」
タモリ「ボクらの上の世代の、その重苦しい文化の雰囲気でしょうね。重いものがいい、暗いものがいい、言葉には意味があるとか、いうのの反発でしたね。ですから赤塚不二夫もその反発じゃなかったかと思うんですけどね。ひたすら、ひたすら意味がないですよね」
堺雅人「オウムの事件の時に、丁度ボクも劇団に入っていて、ある意味、一生懸命お芝居をしようと思っていた時期だったので、ひょっとしたら根っこは同じかもしれないと思った記憶があります。自分と向き合うにも作法というか、向き合ってる自分を笑うもうひとりの自分がいないと、すごく危ないことになる」
ヒャダイン「失礼なことをすれば笑いがとれると思ってる女性アイドルも、虫酸が走るんですよ」
東野幸治「テレビのお笑いバラエティの歴史で、急にSMAPっていうグループがポンッて入ってきて」
中居正広「ホントに先輩たちみて、やっぱりだいたいアイドルって6年くらいの周期だったりするんですよ。いずれボクなんかも、デビューして6年ぐらいしたら、やめるのかなぁとか」
東野「アイドルというのはやめて、役者であったり」
中居「役者さんになるのかなぁとか、ふわっとあるんですけど、まだ10代20代だったんで、将来も、やりたいこともまだ模索してるというか。それだったら自分のなかで、とりあえずSMAPの5人なら5人、6人なら6人で一番喋れるようになりたいなとか」
東野「でもね、中居さんそのようにおっしゃいますけど、当時の他のメンバーの方が、バラエティとかお笑いをする事の、アレルギーみたいなのなかったんですか?」
中居「いや、たぶん、おもしろくないなと思ってたメンバーもいたと思いますよ。でもやっぱりお仕事がなかったですからね。出る番組がないんですよね。ドラマもそんな来ないですし。バラエティだけうちの会社って育て方がわからないとか。だから局の人に育ててもらいましたよね」
永六輔「あなた(=黒柳)にお礼を言いたいことがひとつある。昌子さん」
黒柳徹子「奥さんが」
永「末期がんでまもなく危ないってときに頼まれたの。『なんでもいいから笑わせてほしい。笑いながら死にたいから、笑わせてほしい』って。そういうときに徹子さんの話をすると、笑うんだよ。末期がんでも『お仕事中に徹子さんがね…』って言うと、それで笑うの。ずいぶん助かったそれは」
山藤章二「笑いに奉仕する人は、メンタルがひねくれておりましてね」
(子育てが始まって夜更かしをしなくなって)
松嶋尚美「ママ友じゃない人との話が、もう何喋ってええかわかれへん。ドラマもみてなければ、お笑いの分野のこともわからない。挙句の果てに、出てるタレントさん全員同じ顔にみえだした」
スピードワゴン・小沢「うちの相方は、つくり笑いのプロなんですよ。笑顔はつくるものだと思ってますから。ボクは笑顔はこぼれるものだと思ってますから」
又吉直樹「書くこととお笑いも一緒で、芸人になる前からネタ書いたりとか、お芝居の脚本直したりとか、それこそ詩みたいなん書いたりとか。なんか考えて発表するの好きで。それが全部が芸人の仕事やと思ってたんで。そういう意味でいうと、書くことも芸人の仕事に近いとは思うんですけどね」
中村文則「笑いは瞬間的に来てさ、そこを通り越して、気がつくと笑ってるっていうのがある」
西加奈子「ウソがないよね」
中村「それがすごい救いで」
雨木千佳(松岡茉優)「私は君になにもしてあげられません。そのかわりに、私が教わったことがあるので、それを教えます。3つあります。人に優しくすると、自分に優しくなれます。人のことがわかると、自分のことがわかります。人の笑顔が好きになると、自分も笑顔になれます。自分は自分でつくるの」
松本人志「テレビは二極化してるんですよ。1個は専門店。ダウンタウンはもう専門店なんです。お笑いの専門店になっちゃったんですよ。笑いを笑いを笑いを、っておもしろいことを追求してきたから、ダウンタウンは専門店になっちゃった。おばちゃんとか普通の人は、『ダウンタウンの番組って、なんか専門店でしょ』っていうことなんです」
浜田雅功「だからもうみないんです」
松本「ね、みないんです。でも、今のテレビの人たちが求めてんのはコンビニなんですよ。あれもあるしこれもあるし、なんか目的ないけど行ったら、でもなんか置いてるね。っていうコンビニなんです。この2つになってる。でも、確実に言えることは、専門店がなくなっちゃったらコンビニも無くなんのよ、近い将来。だからコンビニと専門店のバランスを保たないとテレビはいけないのよ。で、ダウンタウンはもう今さらコンビニにはなれないから、専門店を全うするしかない。でも、それこそマツコ・デラックスであったり、坂上さんであったりは、コンビニを全うしていったらいいのよ」
ふかわりょう「座右の銘じゃないですけど、そういったものはありますか?」
ブラザートム「ボクがこの世界に入ったときに、『笑いというものが、一番弱いものがもつ力だ』と言われたので」
ふかわ「いまは難しい時代で、弱い者を笑ってしまう…」
トム「笑いやすいとこを笑っていくんですよね」
ふかわ「本来は…」
トム「本来は全くちがうものですよね。強い者に対する力だと思います」
松尾スズキ「ラッスンゴレライっていうのがよくわからなくて、切ないんですよね。まさに今、っていう笑いについていけてない自分っていうのが」
ビートたけし「オレは萩本さんは認めてんだよ。55号ですごいんだから。坂上さんをいじめて、坂上さんのリアクションがすごくておもしろくて、これほどおもしろい人はいないと思って認めてる。だけどいつの間にかいい人になり始めたんだよ。お笑いってのは毒なんだから。(萩本さんは)チャップリンが好きだっていうけど、チャップリンの『キッド』なんてのはひどい映画だよ。だって、石投げてガラス割っといて子どもがガラス入れにいくんだよ。だから萩本さんはいい時代もあるけど、いつの間にかテレビのお笑いで、すごいファミリーなアットホームな雰囲気で笑いをとりだしたことに、イラついたんだよ。ちがう絶対、っていうか、萩本さんのやり方はおかしい、つって。いい人になりすぎてる」
大泉洋「韓国のアイドルのライブを見に行ったことがあったんですよ。笑いの取り方だったり、笑いの間だったりが、日本人が見て笑えるってことは同じなんですよね。そんときにオレはフッと思ったのはね、『じゃあオレも韓国語を覚えたら韓国でウケるんだな』と思って。韓国人笑わせたいなと思って、マネージャーに『オレ、韓国語勉強したら韓国でもウケると思うんだよね』って話したら、『え、韓国の映画に出たいって話じゃないんですか?』って言われて、あぁそうだねぇ、そう言われてみたら韓国の映画に出たいとは思わなかったなって。やっぱり根底は笑わせたいのかもね。根っこは人を笑わせたいのかなっていうのは、そんときに思いましたね」
内村光良「悲しみと笑いは絶対なんか、お葬式とかお通夜とかああいう悲しいところでも、病室でも絶対笑いってあるじゃないですか、生きてると。絶対同居してるもんであって。それを表現、みせたいし」
新垣隆「私の場合、ゴーストライターとしてつくった作品が世に出たとき、素直に喜べませんでした。そうです、きちんと断るべきだったんです。しかし、私の鼻クワガタでみなさんが笑っている姿をみて、私は心から喜ぶことができました。そこでテレビをみている業界関係者のみなさんに、この場をかりて宣言したいと思います。新垣隆44歳、NGはありません。なんでもやります」
森三中・黒沢「確かに情報番組も好きだけど、情報番組めっちゃ録画するけど、でももっとお笑い番組があってもいいんじゃないかなと思います。人で終わらすフジテレビであってほしくない。なんかそんな結果…数字とか上の人がこの番組終わらしたほうがいいとかいうのじゃなく、もっと…もっとおもしろいのをつくっていこうと、先のことをみてほしいです」
松岡茉優「私ホントに芸人さんって職業を尊敬しておりまして、笑いっていうひとつの感情だけを…さあ笑いに来い、って劇場とかでやられるわけじゃないですか。毎回どんなプレッシャーでやってらっしゃるんだろうと思って」
ビートたけし「笑うか笑わないかのギリギリが、綱渡りみたいなシーンがよくあるんだって。お笑いってそういうとこに忍び込むじゃん。結婚式とか葬式とか、絶対笑っちゃいけないとこに」
(自分の笑いは動きが7、言葉が3)
志村けん「お子さまから年配のかたまで、わかりやすい笑いが好きなんで、動きがメインでしゃべりがあれば…動きのほうが笑いとれるというか、笑ってくれるじゃないですか。そういう信念はあまり変わらないですね」
長渕剛「ボクら(戦争に)行かない人間が語るべきことは、絶対にこういうことをしないためには、どうしたらいいかということだと思うんですよ。そこに怒りの刃をやるべきで。それを松本くんはお笑いでやってもらいたいよ。ボクは銃をギターに変えてやるから」
江頭2:50「オレの笑いの80パーセントは登場なんだよ」
吉田羊「(5年後の自分は)考えない。だって5年前の自分を想像したときに、5年後の自分をこういうふうに思い描いてたかなって言うと、そうじゃなかったし、とにかく一生懸命目の前の仕事をやった結果がいまだから。その結果こうやって笑ってられるんだったら、いまも毎日笑顔でお仕事して、その繰り返しが未来だとすれば、きっと5年後も笑ってるだろうなと思う」
松岡修造「自分で言うのも申し訳ないんですけど、テニスをやっていたときの才能なんかよりも、いま自分がやっていることのほうが才能があると思うんですよ。人を元気にさせたり、笑わせたり、応援するっていうことが、楽しくてたまんないんですよ」
中瀬ゆかり「ハゲには2種類しかないと思ってるんですよ。笑い飛ばせるハゲと、笑い飛ばせないハゲと。笑い飛ばせるデブと笑い飛ばせるハゲが出会ったとき、奇跡のケミストリーが起こって、すごいギャグが誕生するんです」
乙葉「(子どもが)お腹にいたときに、さんまさんの番組をずっとみててゲラゲラ笑ってたんです。そしたら笑ってるので痛いのか、陣痛かちょっとわからなくて。で、ちょっと痛いなと思って測ってみたら、もう(陣痛が)1分おきだったんですよ」
藤井隆「さんま式出産ですよね」
伊集院光「中二病って言葉つくったの、ボクなんですよ。で、中二病って言葉がいま人をバカにするように使われてるけど、ボクはそうじゃないんです。オレはそうなんだっていう。そのオレを笑ってください、みんなで笑いましょうって思ってつくったけど。あれを人を揶揄する言葉としてだけ使われると、すごくボク複雑になるんですね」
(幼稚園のお遊戯会で、セリフを忘れて笑われた)
笑福亭鶴瓶「それがなんかね、ちょっとおかしかったんですよね、自分でね。傷ついてない。お笑いの最初はそれでしょうね。笑わせたんじゃなしに笑われたんですけど。かわいかったというやつですね」
関根勤「ボクが娘にできることは何かなと思ったのは、とにかく家帰ってきたら楽しいと、お父さんお母さんが。私の味方だと。そんな家庭にしてあげようと思って。笑わせてくだらないことやって、あぁ生きてるって楽しいんだなと。人生って楽しいことがまずメインなんだって、思わせてあげようと」
オードリー・若林「(ショーパブのお客さんは)テレビのお客さんと一緒なんですよね。お笑いそこまで別に好きじゃないし、仕事帰りに同じ会社の人と来てるとかなので、通りすがりの人ですよね。ショーパブってなんかバカにされがちなんだけど、オレは逆だったかな。通りすがりの人にも笑ってもらうことをしないと」
大久保佳代子「どんな下(ネタ)をやっても(光浦さんは)笑いが汚くならない」
光浦靖子「『金玉って言っても半透明にみえる』ってお母さんが言ったことある」
又吉直樹「たとえばお笑いもそうですし、文学とかはそんな簡単な人の見方では、リアルではないですよね。あるひとりの人がいて、その人のことを誰かが10文字で表わせって言ったら無理じゃないですか。優しい。優しくないときもあるじゃないですか。その人のこと知ってる50人ぐらいがそれぞれの印象を言っていったら、優しいっていう人もいて、残酷っていう人もいて、いろんな意見が対立していくなかで、その人が浮かび上がってくるみたいなのが、たとえばお笑いやったり、文学やったりすると思うんですよ。そういうふうなものをつくろうと思ったり、ホントの人間みたいなのを描いたり、コントでやろうと思ったら、やっぱり偏った偏見とか、この人はこうやみたいな決めかたっていうのは、危険やなと思いますね。すごく偽物っぽい、嘘っぽいものになってしまうんじゃないかなっていう。純文学とかを回りくどいっていうふうに思う人もおるかもしれないですけど、その回りくどさは、本当はちゃんと人間を描くうえで必要やったり。お笑いでも、変なヤツやけどこんな人おるなって思うこととか、っていうのはちゃんと人間見とかな出せないのかなと思いますね」
明石家さんま「突き詰めたら笑いはひとつなんでね。ここへたどりついたらダメなんですよ。笑いっちゅうのはワンパターンなんです。緊張と緩和だけなんですよ。突き詰めたらそこだけなんです。枝雀師匠はそこで考えすぎはったんですね。だから、そこまで行ったらあんま考えないようにして」
西加奈子「そこブレーキかけてらっしゃるんですか?」
さんま「ブレーキかけてますね」
西「それちょっと鳥肌たちました。生きるためにですよね」
さんま「笑いと自分の死を比較すると、自分の生きかたのほうが、生きるほうが大事でしょ」
堂本剛「ボクが人を信じれなくて、とんでもない日々をすごしてたときに、吉本新喜劇、吉本さんのネタ番組、全部いろいろ、地上波ではないですけどチャンネルあったでしょ、吉本チャンネル、あれにずいぶん助けられて、ボクいまこれだけしゃべってるんですよ。ボク音楽やってるんで、音楽は人を救うんだみたいな話したいんですけども、笑いは人を救う。これはホントに身にしみて感じてるので、ボクみたいなもんが少しでも笑いの世界に貢献できることがあればいいなと思って、日々ジャニーズで生きてるんです」
栗田貫一「大きくない魚を追っかけて突っついても、あんまり笑わないんですよ。クジラとかマグロとかすごいものを追っかけて、小魚が突っついてるから、モノマネっておかしいんですよ。自分よりちっちゃい魚を追っかけ始めたら、終わりだなと思ってるんです」
黒柳徹子「いまでも、みんながみる番組いっぱいあるんですよね。そういう番組よくみてると、やっぱりそのなかで、おもしろいってことがひとつあるんですけど、おもしろさもいろいろ。笑うだけじゃないのね。変わってるとかいろんなことあるんですけど。やっぱりそんななかで、人の命を大事にしようっていうことが、とっても重要になってきたりするんですよ。人を愛するとかね」
ビートたけし「こないだ鶴瓶の前座やったのよ。談春さんっているじゃない、談志さんの、人情話がすごい。アレにね、梅春って名前もらったんだよ。そいでやったんだけど、結局オレら笑い待ちのダレネタって…筋フリ、できないじゃない」
明石家さんま「まぁ待てない。もう待てない」
たけし「30秒に1回は(笑いが)ちょっとこないと嫌じゃない。そしたらしょうがない、出てったらワーッていうわけさ。それで漫談が始まっちゃったんだ。15分漫談で、本ネタ2分だよ」
さんま「だからこう、なにかテレビの笑いに慣れてしまって」
たけし「もうゆっくりした人情噺なんて…。『文七元結』とかさ、あんじゃん。あんなの全然できない。あんただって落語家じゃない」
さんま「そうですよ、元は落語家やから。でも待てない待てない。やっぱりマクラが多くなりますね、何かやると。もうテレビの笑いになってしまったという悲しさ」
たけし「じっくりやれないもん」
岡村隆史「すべてが全部がうまく回ってるときっていうのは、さほど、なんでしょう…テレビの向こう側の人って笑顔にできてないんじゃないかなっていう。なんか背負ってる、背負ってないと、満たされてたらダメなんやろなぁって思ったりするんですよね」
伊集院光「お笑いのしゃべりなんていうのは、聞いてる人がヘタすると7割つくってるようなところがあります」
貴闘力忠茂「(ギャンブルは)負けても笑える金額にしよう」
ブラックマヨネーズ・吉田「授業中に目立つグループの人間がなんか言うたら、スベることないでしょ? それはなんでかって言うたら、ボクのような2軍とか3軍の人間が、愛想笑いしてるからですよ。愛想笑いすることによって、ちょっとでも1軍のみなさんに認められて、あの1軍の女性と仲良くなれへんかなという、期待はありました。あなたたちはその愛想笑いで育っただけの人間ですから、真におもしろいことは言えないんですよ」
サンドウィッチマン・伊達「できれば歳上の人を笑わせたい。歳上の男の人を笑わせたい。それはすごく狙っているというか、男性のお客さんをライブに呼びたい」
松本人志「お笑いってだいたい3手先ぐらいでしょ、読むのって。これ以上読むと、あんまウケない」
安藤優子「私が報道の世界に入ったときにロールモデルっていなかったんですよ。女性でニュースをやるってかたいらっしゃらなくて。私は最初アシスタントですから、ニッコリ笑ってうなずいてればいいわけですよ。でもそれ以上のことをやると、生意気だとかもっと笑えとか、電話がきたり投書がきたりとかする時代なわけですよね。そういうなかで、自分がどうあるべきかっていう言葉探しっていうのはすごく大変だったし、ロールモデルがないっていうなかで、どういう風に振る舞ったらいいのかっていうのは、ずっと暗中模索でした」
ヒロシ「ヒロシです…。視力はいいのに未来がみえません」
羽田圭介「昔の近代文学のころの文豪とかって、ひんしゅく買ってそれをキャラクターとして小説に昇華させるって人たちが多かったので。(そんな)昔の文豪の役割を、現代だとお笑い芸人さんとかがメインでやられてる。小説家もテレビとかでなんかやってひんしゅく買って、バカにされて、それを小説にするっていうのは、そういうことやってもいいのかなっていうふうに思ってやってます」
菅田将暉「ことお芝居に関して言えば、基本的にカメラは見ませんし、そもそもカメラって存在は意識しません。ある種の架空の世界をつくり、その世界で行われている日常を演じるわけですが、これがコントになると、見せ方や声の大きさなど、今何が行われているのかをきちんと見せる必要があるはずなんです。でも、わざとらしかったり、あまりにも非日常的すぎると、お客さんを置いてけぼりにしてしまい、どんだけおもしろいことをしても、必ず意識や体をお客さん側にしなきゃけない。ちょっと何言ってるかわからなくなってきましたが、とにかく、ボクのなかでそもそもお笑い芸人さんが一番。そのなかで、ダウンタウンさんが一番です。っていうのが、今日は言いたかったことです」
大川豊(大川興業総裁)「お笑いは心の免疫力をすごいあげると思ってるんで。うちらはカビ芸人みたいなもんですよ。でも、中にはほら、カビがペニシリンになるわけじゃないですか」
恵俊彰「情報番組の司会が来るという時点で、ちょっとおもしろいこと言おうとか、おもしろい空気つくろうとかって思っても、『わかりやすさを優先してください』とか、そういうリクエストが多いから。だんだん笑いだけが求められてるわけじゃないんだって思って、テレビで」
板尾創路「"笑い"に関して言えば、そのときに出せるヤツが強いと思うよ。生のバラエティとか、そういうとこではやっぱり、笑いとろうとか面白くしようとかっていうのは…。だって、事前に自分の中で考えてこうなってこうなって…って、考えようもないやんか。でも、そこで集中したときに、ホントに数十秒、数分しかない間にわーっと考えて、もうこっから半分苦し紛れみたいなんで、バッて出たものって、新鮮さもあるし、リアリティもあるし。もう、スベるときはとんでもないケガするけど、そういうリスクもあるけど、そこがなんかすごくオレは笑いって一番輝く瞬間な気がするね。誰も予期してないことを言えたりとか、とんでもない角度から球投げれたりとか、とんでもない空気にさせるのはそういう瞬間やと思うね。そういう経験してると、やっぱりそういうほうに思考がいってしまうから、やっぱあんまり(事前に面白いことを)考えないほうが。ファーっとしといたほうが」
内山信二「最近の人たちはね、いろいろ調べすぎです。別に、言ったことがすべて正しいわけじゃなくて、いま言ったことをとりあえず楽しめばいいじゃないですか。悪いクセですよ、すぐ調べるっていうね。これがね、ホント笑いを狭めてる」
ウエンツ瑛士「バラエティをやってると肩書きってお笑いになるんですけど、お笑いではないんですよ。ネタを作ってる訳じゃないですし。タレントって全部のこと言うじゃないですか。俳優さんもタレントさんだし。だから、"お笑いじゃないけどバラエティを軸にやってる人"の名前がなくて困ってる…。これを、4年ぐらい前に1回ベッキーに相談したことがあったんですよ。『職業をなんて書いてる?』って。おんなじ立場だったから。そしたらベッキーはホントに、職業ベッキーって書いてるんですよ」
坂上忍「1回、飲むロケのときに、大久保(佳代子)さん結構酔われてたんですけど、『これから先どうしていかれるんですか?』って聞いたら、『やっぱり、お笑いとか芸人って男性のものだと思う』って言ったんですよ。オレ、わ、この人女っぽいなと思って」
加藤登紀子「永(六輔)さんこそホントに戦った人ですね。楽しくないすべてのことに対してですよ。人びとを笑わせないようにする、人びとを惨めにさせる、命を台無しにする、すべてのことに対して戦った人ですよね」
明石家さんま「税金こんだけ納めて、週刊誌とかに悪口書いてたりするやんか。これはすごい商売やな思て笑てしまう、逆に。感謝されたら困る商売やからなぁ。国のためにありがとうございます言われたら、誰も笑わへんぞ。下からいかなあかんねん、お笑いは」
内村光良「私の故郷、熊本そして大分で大きな地震がありました。そんななか、LIFEの番組あてに、『久しぶりに笑いました』『元気をもらいました』といったメールをたくさんいただきました。ありがとうございます。思いをこめて、LIFEなりのメッセージをお届けします。どうぞ」
山本圭壱「(めちゃイケメンバーに再び会うときは)落ち込んでる顔とか、へこたれてる顔よりは、満面の笑みかなってオレはいつも思ってたんです。それは間違いかも知れないよ?」
岡村隆史「それは自分のなかでそう思ってるだけであって、10年間会わんかって、あの事件があって、で、満面の笑みで『あ、どうもー』って言われたら、え、どういうこと?ってなるよ?」
山本「だけど、ずっとそれを考えてしまっていたことは事実」
岡村「何の意味もない強がりはいらないと思う。あんだけのことがあったんやから、それは間違った解釈やと思う。そんな山本圭壱をみんなみたいんじゃないと思う。こっからアナタがどうやって起き上がってきて、笑えない人たちを笑かしていくのか、っていうことであって。迷惑かけた方々に満面の笑みでっていう、そんな強がりはいらないと思う」
出川哲朗「誰かが言ってた。テレビのお笑い芸人の仕事は、死ぬまでに何人かとのディレクターと出会えるかが、し、し、勝負だ」
蛭子能収「右向け~、右」
自衛官「笑わない」
(トレンディエンジェルの漫才をみて)
黒柳徹子「それ(=ハゲ)を武器にしなきゃなんないほど、目立ったもんでもないと私は思います。どっちかっていうと私、ハゲてる人が好きなの。だから、なんでそれで笑わなきゃいけないのかなと思って」
桂歌丸「どんな答えでも、司会者が笑えばそれですむんですからね。司会者が笑うから、みてる視聴者も笑うわけですからね」
玉木幸則「特別な人間とか、別世界の人としか、やっぱり健常者は(障害者を)捉えてない。一緒に怒ったり、一緒に笑ったりする、思いを重ねていくっていうことが、実はホンマの感動なんとちがうかな。それが一方的な感動の押し付けになっちゃってるっていうのが、ボクはちがうかなと思う」
カズレーザー「オレ、20数年前お笑い始めた(カンニング)竹山さんが、いまの竹山さんみて、尊敬はしないと思うんですよ。だって、後輩に水ぶっかけられて笑いとってる人に、憧れてお笑い始めてないじゃないですか。憧れてない姿みせられて尊敬しろって言われても、虫がよくないですかそれ」
森本レオ「最近さ、テレビみるようになったんだよ。そしたら最近のお笑いって怖くない? なんか強迫されてるような感じがする。今はひと言で脅すじゃない。なんかこう、笑え!みたいになって。だからマツモトクラブみたいなのが、ボクらの最後のお笑いの砦なんだよ」
松本人志「サウナかどっか行ったときに、おっさんがバーっとひな壇みたいに座ってて。そこに『鉄腕DASH』がずっとついてて。おっさんずーっとみんなこんなん(=真顔)やで。だーれも笑わないし。全員おっさん、なんも笑えへんし微動だにしないけど、でも、こういうことなのかなって、テレビって。少なくとも(夜)7時台」
三村マサカズ「『ONE PIECE』好きで、海賊王にオレはなるみたいな、お笑い王になりたいわけよ。それには倒す相手は山ほどいる。四皇みたいな人がいたり、七武海がいたり。なんでこれで休めるか。お笑いの歴史に名を刻みたい。いまのままじゃ、刻めないわけ」
武田鉄矢「石原慎太郎ってなんであんなに人気があったのか。カッコいいからですよ。それで、石原慎太郎は何の根拠もなしに、何の自信もなしに、何の計画もなしにニッコリ笑って『大丈夫!』って言うと、みんな大丈夫かなって思うんです。でも、政治家ってそれでしょ」
若林正恭「お笑いっておもしろいのがね、引くっていうのがあるから、人間って結構、善…善なのかな? なんだろう、なんて言えばいいんだろう、善というかそういう気持ちがすげぇ強いんだなって、結構舞台で何度も思ったことありますね。たとえばハゲてる人を舞台上でイジってて、この表現までは笑うけど、これ以上いくと引いてウケないっていうのが、正義のラインみたいなのがビューってあって。ラインを超えないまでは笑うんですよね」
西加奈子「そのライン誰が決めてんって思わへん?」
若林「オレねでもね、それは結構怖くなくて。希望、そのラインが。あることですごく救われましたね。全然売れてないよなって人をイジってて、イジりすぎたら引くから勝手に、300人ぐらいのお客さんが。でも愛があるところまでは笑うから。だからそれは結構人間って、直感的に良いことと悪いことをパーって判断してて、割りかしオレが思ってるより引くのが手前だから。みんな良い人なんだなって、単純に思っちゃう。それはスタジオでも感じることあるし」
林家パー子「どうしようどうしようなんて思ったら、笑っちゃうんですよ。シャイの反動で」
出川哲朗「オレが仕事いっぱいいただいて売れたころに、結構みんなに『出川さん、笑かしてんじゃなくて笑われてるだけじゃないっすか』とかいろいろ言われたりして。確かにそうだなって思って、これでいいのかなってちょっとは悩んだときあって。もういまから20年ぐらい前だけど。それを天野っちに相談したのよ。そしたら天野っちが、『笑わせてるとか、笑われてるとか関係ないっすよ。その現場で一番笑いとったヤツが勝ちだから』って。オレそこで、スーッと、確かにそうだ、そんなに関係ねぇやって。笑いがそこで起これば、もういいんだって思えるようになった」
西野亮廣「(オレを)笑う前に、オレのファンに1回なってよ。そしたら、ドキドキするから」
トレンディエンジェル・斎藤「毛がある人が、どうやって笑いとってるのかわからない」
明石家さんま「常に笑いはその日がベストシーンなんで。毎日ベストシーンは塗り替えてる。今日の収録、いまベストシーン。頂点やもん。生きてて今日という日が、頂点の日。昨日はもうベストじゃないねん。昨日の経験ふまえて今日やから、今日がベスト。だから、明石家さんまのベストシーンは今日、いま」
(公園で絵本の読み聞かせをよくする)
ブラザートム「読み聞かせって、ボクたちの仕事の一だと思うんですよね。基本。ボクのこと、知らない人ばっかりじゃないですか。小学生とか幼稚園児とか。その人たちが笑う、その人たちが楽しむっていうのが、一番のことだと思うので」
古舘伊知郎「(昔は)テレビの放送コードが違う時代でしょ。毒を含んだ笑いとか、平気でやれてた時代でしょ。今は放送コードとかコンプライアンスとかいろんな言葉ができてきて、そりゃいけないことはあるんだけど、やっぱ笑いっていうのは常識から逸脱するからおもしろいんで」
土屋敏男「SMAPによってバラエティは変わったし、アイドルとお笑いとバラエティの位置が変わった。それまでいなかったわけですよ、ああいう位置は。それを何十年も、テレビはSMAPに課してたわけね。SMAPが解散するってことは、そこが変わるんだと」
佐久間宣行「ボクの番組のなかで炎上しないような企画は、これがわかんないとかっていうのがダサいっていう空気が、うまくつくれるかどうかっていうのはあります。視聴者との共犯関係っていうか。この笑いはわかるよね、これが誰かをバカにしてるわけじゃないのはわかるよね、わかんないとダサいよね、っていうのが文脈で伝わると炎上しない」
岩井志麻子「私、自分の出てるテレビ大好きで。(録画を)何度も何度もみかえして、自分みて大笑いしてるんですよね。しかも、おんなじところで何べんみかえして、オナ…来るぞ来るぞもうすぐアレを言うぞ…ニャー、きたー!って」
ふかわりょう「完全に自給自足生活ですね」
ロッチ・中岡「さんまさんは幸せと笑い、どっちとるんですか?」
明石家さんま「オレは幸せをとってんねん。笑いがついてくるから」
なかやまきんに君「筋肉の量に笑いの量が比例するんですよ」
(芸能人の「ビジネス炎上」に対して)
明石家さんま「オレはナシ。怒らすいうのはナシやね。とにかくちょっとでも笑顔にしたくて、この商売選んどるからな」
トレンディエンジェル・たかし「今後ですか? まぁでも、毎日楽しく定期的にメイド喫茶に行ければ。仕事なくても金なくても、毎日笑ってれば」
久本雅美「たけしさんに、ちょこちょこご飯に連れて行っていただいてて、『女を忘れちゃいけないよ』って言われたんですよ。『いくらお笑いであっても、女性だってことは忘れちゃダメ』って。『女ということと、お笑いやってることの、この振り幅、振り子がどれだけ大きいかがその人の芸域や』って。『女であることと女を捨てる部分のこの振り幅、これが大事、振り子の原理だよ』って言われて。感動しましたね。品っていうかね、ここは絶対忘れたらアカンなっていうのは、いつも心の中にありますね」
柄本明「わかんないっていうことが、おもしろいですね。言葉にしちゃうと、わかんないのがおもしろいのかってことになっちゃうけど。要するに、わからないじゃないですか、われわれって。たとえばいま、こういう風にやってることも、笑えません? わかんないじゃないですか。自分がこうやってこの姿形で生まれたこともよくわからないし、結果としてこういう風になっちゃってるわけだから、それを甘んじて受け入れるしかないわけだし。だから芝居なんかのときも、人が出てきてなんか言うじゃないですか。よくわかんないですよ。わかんないけど、結局それってなんかおもしろいような気がするんですよね。なんだろう。なんかよくわかんないから。こっちから人が出てきてね、話したりなんかするでしょ。…おもしろいですよ。でも人間ってのは不安だから、色々取り引きするじゃないですか、われわれは。だからそういった取り引きをみてるんだし。んー、なんだろうな、そういう、なんだろう、いいもの悪いものも含めてなんか、人間がそこで何か立ってるってのは、つまらなくはない。おもしろいっちゃおもしろい」
坂上忍「自分では毒舌だとは思っておりませんが、怒っている役を演じることはあります。ボクはドSでドMなところがあるので、本気で怒ってる空気がスタジオに生まれないと、気がすまないところがあるんですよ」
東野幸治「スタジオがピーンと張り詰めると…」
坂上「そうすると、すっごく興奮してくる」
東野「われわれは、みんなが笑顔のほうが安心するし、シーンとなるのを嫌う。間を埋めたい」
坂上「ボクら役者の場合は、間が勝負だから。間ができればできるほど、この間がもてるってことは、それだけいいお芝居したって理屈だから」
厚切りジェイソン「(政治ネタやパロディが少ない日本のお笑いは)無難すぎるから、子ども向きに感じるんですよね。みんなが笑えるイコール子ども向け。自虐ネタが多いんですね、日本は」
松本人志「お笑い進化論みたいな。ダーウィンの進化論じゃないですけど。お笑いはどんどん進化していて、どうやったら一番笑いがとりやすいかっていう方に、どんどん形態を変えていくんだと思うんですよね。(昔は)相方の悪口を言って、『コイツみてください』っていうのが笑いになったんですが、それがあまりに当たり前になってきたら…。やっぱ笑いって逆張りですから」
清水ミチコ「お笑いはやっぱり男の人の職業だって思うんですけど、女の人が異様な女の人を演じると、勝つなって思いました」
虻川美穂子「子どもが生まれたら、子どものことが結構頭がいっぱいいっぱいになっちゃって、お笑いとかテレビってすごいもう100%そこに注がないと、おもしろくなんてできるような甘い世界じゃないじゃん。みんながおもしろいこと考えてるときに、こっちは自転車の後ろにはどんなカゴをつけたらいいんだろうとか、そういうことを考えてるわけじゃん」
大島美幸「いままで100でいってましたもんね、お笑い」
虻川「そう、100でいってたから、その手の抜き方とかもうまくできないから、すごい中途半端」
伊集院光「ボク、主戦場がラジオの生放送なんですね。ラジオの生放送ってね、絶対ボクは聞いてる人の姿をみることができないんです。だからボクが、いま(みんな)笑っているだろうって想像するのは、ボクのなかのみんななんですよ。聞いてる方なんですよ、あくまで。ボクが日頃のいろんなもらってるお便りや、まちで会った人にこないだ聞いたよって言われたことから推測する、ぼくのなかのみんなです。リスナーです」
ミラクルひかる「笑ってもらいたいですよね、モノマネで。そして伝えたいですよね。笑ってもらう、伝えるイコール、デフォルメなんですよ」
(権力を批判しない日本のお笑いはオワコン、という茂木健一郎の主張を受けて)
博多大吉「もともと、空気を読まないと笑いって生まれないと思ってるんで。おっしゃってる意味もわかるし、お笑いは好みだから、何言われてもあぁそうですよねぇとしか言いようがないんですけど。いちおう芸人としては、まぁまぁそうおっしゃるのもわかりますけど、なんですかね…。政治を風刺するお笑いの限界がなんとなくわかってるから、やったってそんな、たいした笑いとれない。笑いがとれる…たとえば安倍総理で笑いをとったときの、とれた笑いの量と降りかかるリスク考えたら、全くつりあってないとか」
明石家さんま「笑うっていうのは非常にええことやん、体に。(でもオレは)バラエティを笑えなくみてしまう。これも人生ちょっと損したわ」
東野幸治「高校のときに、NSC特集っていうドキュメンタリーやってたんです、関西で。NSCの授業を密着してたときに、『なぜお笑い芸人になったんですか?』とか、『お笑いでどうしたいですか?』って聞かれて、みんな明るく元気に『天下とる』とか『さんま倒すぞ』とか言うてるなか、1人だけ『教師への復讐です』って言うてた人がいるんですよ。教師に『オマエはどうしようもない人間やから』って言われて、お笑い芸人になって復讐するんです、って言うてた人が。それが今田耕司さんやったんですよ」
(即興歌「みんなの輪」)
滝沢カレン「♪今日という日、今日という太陽、今日という道、今日というここ。何を考えなくても(てもても)、みんながいるから(からからから)、そこには笑いとか涙とか一切なくて、ただそこに人がいれば、私がいれる」
大島美幸「前回の(ヌルヌルを)見させていただきまして、皆さんはすごく爆笑してたみたいなんですけど、私まったく笑えませんでした。女芸人差しおいて、なんでモデルのコイツが一番笑いとってんだよ。ふざけんじゃねぇよ!」
鈴木奈々「私も女性芸人さんたちとここに立てるのは嬉しいです。頑張ります。頑張ります」
春日俊彰「こないだあったのが、朝の6時、7時ぐらいに、寝てたらドーンって音がして、なんだろうと思ってちょっと窓から顔を出したら、曙さんが私の家のドアをぶち破ろうとしてたんですよ。それで結局ぶち破れなかったんですけど、家の外壁は落ちるわ、階段が1段崩れたりするわ。さすがにこれはダメだろうと思って、大家さんが道路のほうでみてたんでパッと大家さんみたら、一番笑ってたんですよ。腹抱えて。自分のアパートがボロボロ崩れてんのに」
(アンジャッシュ・渡部について)
有吉弘行「あの人はもうあがりなのよ。スゴロクでいう、あがりやっちゃったから。『王様のブランチ』って、渡部さんのためにあるような番組じゃん。軽くて飯で映画で、そんなに笑いいらない。渡部さんはもうあがり。あれが終わるときが終わり」
小沢健二「友だちに(日本のお笑いの)動画を送ってもらってみたりするんですけど、わからない部分がやっぱり多くて。ある意味、お笑いのみんなの笑うツボというヤツを共有できなくなっていることは、少し残念なんだけれども、でもそれはまた別の共有するものをもつ上での、代償だなと思って。ケーキを食べてしかもとっておくことはできない、って言うんですけど英語で。両方はできないことなので。だから、残念だけれど(日本の)お笑いのツボは、ボクはたぶんわかっていないです。でも、他のことはすごいわかってます」
茂木健一郎「今回ホントにわかりました。センスがないってふうに言われることで救われるのが、お笑いなんだ」
古坂大魔王「ボク、お笑いのなかでも裏側っていうか、邪道が好きだったんですね。ところが、裏の裏いったら表にきちゃった(=PPAPがブレイクした)んですよ。アラこれ、世界では表だったんだと」
田原総一朗「お笑い番組のスタッフって真剣そのものだなって。報道番組ってのはね、ネタがあるでしょ。ニュースが。楽なんですよ。お笑い番組って何もないから、この必死、真剣さ」
ロッチ・中岡「さんまさんとか、お笑い芸人さんB型多いんですよ。ボクO型なんですけど、プロフィールBにしてる」
(沖縄ではボケにツッコまない)
満島ひかり「よくお母さんとかに、『自分がおもしろいこと言ったら、自分で責任もって笑いなさい』って」
加藤一二三「普通に考えたら笑われるとは思いますよ。そうだろうと思いますよ。だけども、神様がお考えになってることの先回りをするという考え方は全くありません。私は最後の一息まで、自分のすべきことをすべきというふうに思ってます」
明石家さんま「言葉(=方言)のこだわりは必要やねん。これしか嫌やっていうのは、やり続けなあかんねん、伝わるまで。(言葉の壁があったから)オレらがこだわる笑いが、あまりできなかった。それなりにやってきたけど、やっぱ半分削ってきたから、(若手には)やってほしい」
ハライチ・岩井「ゴールデンの番組って、いまをときめく女優とか俳優のコメントを、芸人が無理やりツッコんで笑いみたいな感じにしてる。オレはお笑い風だと思ってんですよね」
谷田部みね子(有村架純)「ときどき会えたときに、みんなに自分のことを、笑って話せるような人でいたいなぁと思いました」
太田光「若いうちはこだわるんですよ。この笑いじゃなきゃいけないとか。よく言うのは、『笑われるんじゃない、笑わせるんだ』みたいなこと、ね。オレは全然そんなこと思わなくて。テレビでバラエティでゴールデンで出てて、笑われてるでも笑ってくれりゃあいいんですよ。そんなこだわりつまんない。疲れて仕事して帰ってきてテレビつけたときに、『バカだな太田』これでいいわけ。嘲笑でもなんでもいいから笑ってくれりゃいい。それがテレビってものの良さだし」
佐藤二朗「(コメディでは)いい気にならないようにしてます。ふざけるっていうのを、いかにちゃんとふざけるか、誠実にふざけるか。絶対俳優がやっちゃいけないことのひとつでですね、素で笑うっていうのがあるんですよ」
宇野常寛「え、心ありますよ。あのね、ボクがね、心ないようにみえてるんだったら、それは、テレビっぽい笑いとかね、テレビっぽい語り口とか、そういうものに思考停止してる場合ですね。それは作り手もそうだし、視聴者もそうです」
コロッケ「エンターテイメントって、その日みたモノマネじゃなく、その日みて夜、話をすることとか、1年後、5年後、10年後に笑顔が出ることがエンターテイメントだと思ってるんですよね」
ハライチ・岩井「(パンサーの)向井くんはテレビにすごい憧れて入ってきて、だからお笑い風に憧れて入ってきて、真っ向からお笑い風をやりたくてやってるんで。お笑い風に純粋だから。妥協してお笑い風やってないから。本気でやってるから」
太田光「我々のやってることって、別に善だと思ってやってないんですよ。お笑いっていうのは。人の欠点をつくとか。人間が年老いて衰えていくところをバカにするとか。笑わせることで誰も傷つけてないなんて思ってもいないし。笑いってものは絶対人を傷つける、誰かしら傷つけるし、生きてるだけでもそうだと思ってるし。だから、誰かが傷ついてるからやめましょうそういうネタは、ってなると、オレはそっちの方が生きづらいんだよね」
長澤まさみ「自分だけの笑い(方)を持ってる人が好きなんですよ。私みたいな」
有吉弘行「いま規制が多いとかさ、言うじゃない。ルールが厳しすぎるんじゃないかとかさ。だからといって、ルールが緩い国に行ったりとかさ、たとえば。ルールがそんなに厳しくないところに行ったとして、どうかなぁ。たとえばまだ発展途上みたいな国に行ってさ、急に『お笑い始めます!』って言ってさ、やってさ、もうなにやったてOKですよみたいなところに行ったって、オレたぶんそんなアイデア浮かんでこねぇなと思うし」
(保毛尾田保毛男が問題になった件について)
ブルボンヌ「周りの人で、すごいやっぱ傷ついたっていう方が多かったのを知って、そっかそっかって気持ちになって、その言葉を発するのはとても大事だと思うんですけど、個人の話で言うと、私は意外とそんなにアレに関しては傷ついてなくて。当時ね、保毛男ちゃんのお姉さんに岸田今日子さんが出てて、岸田今日子さんとの絡みでは、どうして男がスカート履いちゃいけないの、とか、難しい話ねそのへんはね、って会話があったり。あと、『オトコオンナ!』って私もやられたんですけど、同級生に囲まれて言われてる保毛男ちゃんの前に、今日子さんが立ちはだかって、『オマエら10年早いんだよ』って啖呵を切って守ってくれるシーンとかがあって。そういうのもあったので、私はあれはお笑いのひとつぐらいには思えてたんですけど。でもね、どこをみてたかとか、その子の周りにどんな環境があったかで、全然意見がちがっちゃったんだろうなとは思う」
明石家さんま「オレら、この業界に入った不幸のひとつやな。娯楽で映画とかテレビみれなくなってしまう。早くホンマは引退してな、バラエティみて大笑いしたかってん。もう40年ぐらい、人のバラエティみてこんな(険しい)顔してみてるから。自分の番組だけやねん、笑うの。他人になれんねん」
千原ジュニア「お笑い評論家ほどお笑いから遠い人いないですからね」
山下洋輔「タモリのやってる芸ですね、四か国語麻雀とかいうあんなのも、全部筒井さんがそこにいたときに新宿のバーでできてるんです。筒井さんが(タモリに)リクエストするんです。4人国籍のちがう連中が麻雀やって大騒ぎになることをやれとかね。それにすぐ反応して即興でできなきゃいけない。どういう才能でしょうね。それを即座に筒井さんが引き出した。筒井さんだからやっちゃうんですよ。筒井さんが見てるからやっちゃうっていう心理は絶対にあるの。この人におもしろがられたいって。この人がクスリと笑ったら最高だなっていうことですね」
アンガールズ・田中「ジャンガジャンガも舞台でやってるとき全然ウケてなかったんですけど、『バク天』っていう番組で…」
アンガールズ・山根「スタジオでは名倉さんとか関根さんとかがみて笑ってくれてるんですよ。笑っていいんだっていう指針になって、ウケるようになりました」
(自分たちの単独ライブに東野幸治が来たらすぐわかる)
シソンヌ・長谷川「なぜバレるかって言ったら、普通の人があんま笑わないところで笑うんですよ」
福田雄一「やっぱり三谷・宮藤が日本のコメディをさ、グイグイと牽引していくなかでさ…。でも思ってたのは、三谷さんの笑いはすごくよくできてるっていう、伏線からなにからすごくしっかりしていて、いわゆる上流の笑いのイメージがあって。で、かたや宮藤官九郎っていう人は、ストリート系の笑いだったり、かっこいいんだよ笑いが。生まれ持っての田舎もんだから、すっげぇ憧れちゃう、宮藤くんの笑いとかに。で、結局は、三谷さんにもない宮藤くんにもない、なんかこう隙間産業的な笑いにオレが入ってるんじゃないかなって」
ハライチ・岩井「オレらの思う100点のお笑いがあるじゃないですか。でもバラエティ、ゴールデンとかの笑いって、30点ぐらいの笑いを出せればいいんですよね。それがちょうどいいんですよ。でも、30点を100点だと思ってる芸人が売れるんですよ」
インパルス・板倉「小藪さんにね、あるとき飲みに行ったときに、『そもそもオレは飯食ってうまい、犬みてかわいい、アトラクション乗って怖かったって言うために芸人になったんじゃない』って言ったんですよ。そしたら小籔さんがこう言ったんですよ。『いやオマエな、よう考えてみ。オマエがたとえば映画を1本撮る。で、警察官の役をやってほしくて呼んだ役者がいる。その役者が、オレ殺人鬼の役やりたいんですよ、オレもっとできるんですよ警官役じゃなくて、っていうのをオマエやってるよなもんやで』って言われて。でもう、『わかりやす!』って言っちゃったんですよね。いかにスタッフさんの気持ちを考えてなかったか。小藪さんにそれ言われてふわ~ってなんか、あ、ホントだ、オレなにもわかってなかった、ってなって。で、そっから、それでも『かわいい』って言いたくねぇなって思ったんですよ。その2択を突きつけられたときに、そうだやろうって思える人は売れる。オレみたいに、意味はわかるけどそれでもやっぱりお笑いだけをやりたいっていう人は淘汰される。で、もう淘汰されることに対して抵抗してないんだよ。泳いでないですから」
オードリー・若林「ゲバラのポスターを自分の部屋に貼ってるっていう日本の男のコがいた場合、これがホントに芸人の漫才のなかにネタとして入ってたりするんですよ。それは、ヘンなヤツってことで。ゲバラに憧れたりしてるヤツを、中二病っていう言葉でもって、夢見がちな現実をみてない…」
オダギリジョー「熱くなることに対してちょっとカッコ悪いみたいな、そういう価値観?」
若林「たぶんそういうツッコミというか、揚げ足を取るという笑い方というか。割とそういう…まぁ、オレは制限があると思ったんですけど、日本はね。その人の目っていう。まぁいい面もありますけど」
にゃんこスター・アンゴラ村長「お笑いの成功はもちろんしたいんですけど、でもそれだけが幸せじゃない。お笑いで成功して、(スーパー3助と)2人で幸せになるっていうのがゴール」
(『めちゃイケ』終了が告げられた場面)
片岡飛鳥「悲しい話をしようと思って今日は来たんじゃないんです。なんとなくわかります?」
岡村隆史「なんとなくわかります。まだボク自身があんま整理できてないところがありますけども。これ、だから、今思えばですよ、(ダンスの練習中)休憩も、5秒ぐらいしか休憩してないっていうのあったじゃないですかなんか取り憑かれたみたいに、たぶん練習したと思うんですね。それはたぶん、笑いの神様が、やっとけって言って。ボクの意思よりも、笑いの神様が勝手にやらしてたのかもわかんないっすね」
平野レミ「ヘタは上手にとるのよ?」
藤井隆「ヘタだけに」
レミ「笑ってくださーい!」
桂米助「なんか(テレビで)お笑いがナンバーワンみたいになっちゃってる」
三遊亭小遊三「テレビはね、やっぱり笑うためにあるようなもんだもんね。イチは報道だろうけどさ」
三遊亭円楽「でも、テレビ出てて失礼な言い方すれば、とあるプロデューサーがチラッと言ってるの聞いちゃったけど、芸人なんて所詮消耗品だって言ってたもんね。コイツらこういう気持ちなのかなと思った。つまり、ね、いいときはいいんですよ。ちょっとダメになりゃもういらないよっていう。育ててはいないね。売ってはくれてるね。売ってはくれてるけど育ててはいないな。だからよくなってちょっとリサーチしといてポンと使って、で、使い捨て。みたいなところはあるよね、悪いけど」
浜田雅功「(子どもは)全然違うとこに、上の兄ちゃんは違うとこに行ってくれたからよかったけど、お笑いやりたいって言ったらどうしたろかなと思って。おもんないヤツはおもんないからさ。はっきりわかるやん。それでもやりたい言われてもなぁって思ってたけど」
劇団ひとり「このお笑い風で、家族を養っていく」
板尾創路「お笑いってちょっと人を傷つけて笑いとるっていうのが多いやんか、やっぱり。滑稽な人を笑うとか。でも、そういうことを昔は考えんかった。今はその立場の人とか、なんやったらその立場の家族の人のこととか、周りの人のこと考える。子どものこととか、その人の。笑いもちょっとやんわり…ってなるけど、それでもええ、って思ってる」
有吉弘行「いろんな人がいて、いろんな人の意見を聞けばいいわけだから。広島の小学校だと戦争の話が多いのよ。でもさ、戦争の話も、大爆笑話を話してくるおじいさんもいれば、悲しい怖いっていうおばあさんもいれば。いろいろよね。だからどれを取るか。差別用語しか言わないおじいさんもいたしさ。一方で、『ナイストゥーミーチュー』って、英語ペラペラになっちゃってるおじいさんもいたりとかさ。いろんな人いるよ、やっぱり」
たかまつなな「(経営する会社で)笑える政治教育ショーというのをお届けしてます」
(夫への手紙)
出川哲朗の妻「恥ずかしくて13年間1度も言ったことはありませんが、たくさんの出会いの中、私を選んでくれてありがとう。これからも身体に気をつけて笑いのたえない2人でいましょう。いつもありがとう」
母親「たくさん稼がせてもらって」
南海キャンディーズ・山里「ありがたいことでございます」
母親「ありがたいよ。学芸会みたいにしてね」
山里「ちょっとまってくれよ。オレのやってることを学芸会?」
母親「だってさ、みんな楽しい人と一緒に仕事やってだよ、キャーキャーピーピーやって笑って」
もふくちゃん「(日本のバラエティ番組は)世界でみても、全員が笑えるものになんないといけないっていうふうに、なってきちゃったんだと思う。それはいいか悪いかは別としても」
松本人志「いいか悪いかは別にしてって言いましたけど、悪いしかないよ?」
コロコロチキンペッパーズ・ナダル「お笑いって釣りと一緒でね、表層で笑う人もいれば、中層で笑う人もいれば、低層で笑う人もいるんで」
劇団ひとり「『やっべえぞ』はどこになるの?」
ナダル「めちゃめちゃ表層です」
(番組ロケで下半身不随もありえた背骨を折る事故に)
ビビる大木「入院中当然ね、寝たきりですベッドで。そうするとみんな、病室っつうのはやっぱり、娯楽がテレビなんですよ。オレもテレビみてた。バラエティみてても病室は笑い声ってないわけですよ。ひとりでみてるからっていうのもありますけど、やっぱみんななんかね、病気とかケガで入院してるんですけど、そういう苦しいときの状態でみても楽しいテレビっていうのは少なかった、オレも。テレビのなかではね、縁起悪いけど、ツッコミとかボケで『うるせぇな死んじまえよ』とかね。そんなのあると病室も笑わないんですよ、やっぱり。なんか笑えないんですよ。そういうのみててオレも、こういうのよくないなと。せっかくオレが骨折して入院したのにも意味があるんじゃないかとか考えて。せめてこの人たちも安心して楽しめるテレビが、番組がないもんかなと。自分がせっかくテレビの仕事してるんであればね」
(松尾伴内について)
美輪明宏「一番人間で難しいのはね、喜怒哀楽すべての感情を理性でコントロールできる人間。感情を全部どけて、ロボットみたいにクールになって、問題を解決する方法だけを考えるようにする。そうすると問題やなにかをね、悩んだり苦しんだり溜息ついたり無駄な作業をしなくてすむわけですよ。それを手に入れるっていうのが、人生の一番の修行ですね。毎日」
黒柳徹子「やってらっしゃるの?」
美輪「なかなかね。アナタおできになる?」
黒柳「いや全然。だってそういう気がないもの。嬉しかったら笑うし、悲しかったらやっぱり悲しいなって思うじゃない」
ハリセンボン・春菜「自分で思うに、身内感覚で応援してくれる人が多いんじゃないかなって思う。たぶんもともとの原点が、小学生のときとかにブタって呼ばれたときに、ブタって呼ばれることに対して私がシュンってなっちゃったら、なんかクラス中が悲しい雰囲気になるから、そうならないように、ブタって何よ、みたいな、傷ついてない、みたいなふうにしたら、ワハハって笑ってその場が明るくなるから。たぶんいまもその意識があるというか。なんか人を傷つけずに、で、変な空気にならずに、笑いになることが一番平和というか」
生駒里奈「芸能界にいる天才って絶対努力してると思うし、笑顔がない人はテレビに出れないと思うし、感謝がなければ仕事はこないと思う」
石橋貴明「オレら、ちゃんと漫才やるわけでもなかったし、コントやるわけでもないし、おもしろい部室のお兄ちゃんみたいな感じで出てきちゃったから。だから、『東京の芸人です』とか言えないもん」
千原ジュニア「日本初のお笑いタレントスター」
石橋「お笑いタレントだよね」
春風亭昇太「ボクたち落語家は、っていうか芸人は、ちょっと不幸なぐらいがちょうどいいんですよね。あんまり不幸だと可哀想で笑えないから、程よくちょっと可哀想ぐらいが、きっとお客さんは楽しい。それがわかってるからありがたいことに、ちょっと不幸なことがあっても嬉しいんですよ」
ナイツ・塙「そんなにたいしたことしてないのになと、いう気持ちがないとダメだと思うんですよ。権力じゃないので。お笑いも音楽も。オレらの曲聞いてオマエら元気になっただろとか、ってなっちゃったら終わりだと思うんですよね。宗教でも権力でもないので」
濱田祐太郎「ボクはただおもしろいと思ってるからやってるだけなのに、『濱田くんの漫談はこうでこうで』みたいな、(障害に関する)意味合いをそこで勝手につけられるから」
太田光「そこはどうすんの? 違いますって言うの?」
濱田「違いますって言いますし、ボクがひとつ思ってるのは、受け取るお客さんの感じ方に任せてるっていう部分はあるんですよ。それこそ応援してくれる人もいるし、おもしろいって言ってくれる人もいるし、障害を笑いものにしてるから笑いにくいっていう人もいるんで。そこらへんはもう受け取った人の感情だと思うから、そう受け取られるんだったらそれでいいです、っていう言い方をしてるんです」
千鳥・大悟「すごいっていうか、何がすごいかようわからん。ずっと尻だして、クレヨンしんちゃんみたいなもん。尻こそださんけど、ずっと尻出して笑かしよるみたいな」
(クロちゃんの虚言癖について)
安田大サーカス・団長「デビュー当時からそうなんで、いまこうやっておもしろおかしくテレビで取り上げてもらってるからみなさん笑えますけど、何にも知らん状態からこれをやられたら、もうただただ気持ち悪かったです」
(10代からの「いつも笑顔でいられるわけは何ですか?」という質問に答えて)
星野源「小学生のころ笑えなくなっちゃったときがあって。ものすごい内気だったんですよ。内気でコミュニケーションが苦手だったんで、笑えなくなっちゃって。お笑い番組大好きだったんですけど、お笑いみて笑うときに笑えなくて、ずっと膝叩いてたんですよ。おもしろいってことを表現したくて。ちょっとヤバイなって子ども心に思って、嘘で笑う練習をずっとしてたんですよ。『ハハハハ!』って。それで友だちと話してておもしろいことがあったときに『ハハハハ!』って笑ってたら、だんだん普通に笑えるようになってきて。演技から入ったら普通に笑えるようになって。嘘の笑顔なんて、とかって思うじゃないですか。いや嘘でやってみなよっていう。全然嘘でいいよっていうね。そこから本当の笑顔につながるときが、絶対あると思うんで」
安室奈美恵「10代でデビューっていうと、(当時は)アイドルっていう感じだったので。いや、ちがうんだけどなとか思いながら。だからあんまり笑顔をみせないとか、ピンクは着ませんとか、なんかワケわかんないこだわりがあったんですよね。みんななんで(私の)真似したんだろう?」
(テレビに興味をもったきっかけは『11PM』)
タモリ「テレビをみてて、スタジオでスタッフの笑い声が入るんですよ。なにがおもしろいのかわかんないところが、いっぱいあるんですよ。もうあの、エッチなことなんかも全然わかんない。わかんないっていうことがなんだろうっていうのが、(テレビに)興味をもつきっかけなんですよね。だから、わかんないところをいっぱい残しといた方がいいって、ずっと思ってたんですよ、テレビに。それでボクはテレビを必死にみるようになった」
(川谷絵音と安倍邸へ行って)
古市憲寿「一緒に行って、昭恵さんが酔っ払って『ベッキーからアッキーてどう?』みたいなこと言い始めて。総理も絵音くんも苦笑い」
(ヒロシのネタをみて)
黒柳徹子「笑いましたよ。よくそんなふうにね、惨めったらしいこと…。すごいと思うアタシ。惨めったらしい生活を笑うとさ、悪いような気がして。アナタのネタの場合は、惨めったらしくても…」
三浦祐太朗「父(=三浦友和)がダジャレに近いようなことを言うんですよ。それに対してうちの母(=山口百恵)は、反射的に笑ってしまう。いわゆる、ペーパー師匠みたいな」
今田耕司「(若いころは)荒れてたっていうか、一方的にボクが乱射してたんですけどね、東京のお笑い界に。ダウンタウンさんに持たされた銃を乱射してた」
明石家さんま「お笑いは下から攻めていかな」
大久保佳代子「お笑いはやっぱり下なんですか?」
さんま「オレは下やと。そう思ってください世間のみなさま、ありがとうございますやわ。上からいったら笑えるもんも笑われへんやろ。『ええ音楽ですねぇ』って言われるのはええやろうけど、『ええネタですねぇ』って言われたって、どうしようもないやろ。下、下。これはもう、ポジショニング間違わないようにしないと」
レズビアンのカナさん(仮名)「とんねるずさんは好きなんですけど、キャラクターで保毛尾田保毛男っていうのがあって、あれをまた茶化すっていうので、どうしても自分の存在とリンクさせてみちゃうんですよね。そっか自分ってキモい存在なんだ、ってどんどんなっていくんですよね。そうするとどうしてもこう、自分がありのままのレズビアンとして公言するんだったら、一生笑われて冗談のネタにされたり、人間扱いされないような…」
松本人志「(『M-1』の)審査員を一般の人にすればいいんじゃないかって、ずっと言われてることですけどね。でも、それを僕がなぜ違うかなと思うのは、プロがみてるっていう緊張感のなかで、エンターテイメントってすごく向上していくので。一般の人に向けた笑いばっかりやってると、絶対クオリティは下がっていくと思う」
(漫才の感想)
滝沢カレン「やっぱりその、イケメンを今回は題材にしてくれたので、わからない人がいきなりみてもすぐわかるっていうぐらい、笑いにいけますし、やっぱりコントではないので、しゃべったらすぐしゃべるっていう、その、間にあるマイクがすごい楽しかった」
(メンタルが追い詰められて芸人引退を吉本に報告したころ)
南海キャンディーズ・山里「ちょうどテレビにたくさん出てる2006年です。芸人仲間には誰にもこのことは言わなかったんですけども、唯一ある先輩芸人にだけ芸人をやめることを報告しました。千鳥の大悟さんでございます。ホントに公私共にお世話になってまして、その大悟さんには礼儀として言わなきゃいけないなと思いまして、『大悟さんすみません、ボクもう自信がないので、芸人をやめることにしました』つったら、『あぁそうなんや』。結構軽い感じ。『でも今度オレが東京行ってトークライブするやつ、オマエ出てくれるって言ったやつ、それはちゃんと約束守れよ』つって。『その後は好きにしたら』つって。で、何しゃべったらいいかわかんないしって状況でそのライブ行ったら、まぁ大悟さんが、しゃべるエピソードしゃべるエピソード、全部主人公がボクなんですよ。で、全部のオチがボクが一言いえばドカーンって笑いがくるやつばっかりなんです。そのときにいたボクの同期の仲間たちも、全部のエピソードの主人公ボクなんです。で、ずーっと聞いてなかった笑い声が、どんどんと自分の耳に届くようになってくるんです。自分が何か言った後に笑い声がくるので、すごいうれしくて。久しぶりに人におもしろいと思ってもらってる。ボクのしゃべってることで笑い声が聞こえるってうれしくなって、ものすごい一生懸命しゃべってて、それで笑い声を聞いて、やっと自分から発信して笑い声を聞くってこともできて、そのライブは終わったんです。そしたら打ち上げになったときに、大悟さんが言ってくれたんです。『これでもお笑い辞めるんか?』と」
千鳥・大悟「改めて今日もみたんですけど、一番最初に5年前ぐらいにIPPONに出たときの写真があれなんですけど、あの顔じゃ人を笑かせないですよね」
くっきー「ネタ、テレビ、あと絵描いたりとかさ、音楽もつくったりとかしてるやんか。全部ね、お笑いなんよ、言うてみれば私は。ようアートやとか言われるんやけど、そんなん私はええと。絵もお笑いやと思ってて。だからオレはお笑いが楽しい」
茂木健一郎「やっぱり思うんですけど、コメディアンさんって昔でいえばロックンロールなんですよね。社会の常識だとか固定観念とかを笑いで破っていく。ロックだと思って。ミック・ジャガーか、フレディ・マーキュリーだなと思って」
太田光「よく芸能人が政治的な発言をするなって言うんだけど、特にお笑いなんか、我々は時事ネタやってて、お笑いのクセにとか言われるんだけど、すべての表現っていうのは政治的なメッセージを含んでますよ。我々は具体的な事件を題材にするから時事ネタって言われんだけど、若手のネタだってコントだって、今の社会を反映した話だから、全部政治は含まれているわけであって」
(明石家さんまについて)
ご長寿(94歳)「ホラ吹くからあれおもしろいんだ。普通の人なんかホラやたらに吹けねぇんだから。信用しねぇから大丈夫だ。みんな笑っておかしくて楽しむだけだから。だから、さんまはさんまなりでいいんだ。イワシはイワシなりでいいってこと」
健さん(テキストサイト「侍魂」管理人)「自分で考えた文章を発表するじゃないですか、夜に。そうすると、掲示板にですね、おもしろかったとか、すごい爆笑したみたいなのがあって、人気でアクセスがあがってっていうのが、そこはすごく認められたような感じがして、すごくおもしろかったですし。1日にアクセスが20万とかあったので、急にスターダムみたいな感じでのし上がって、ラジオとか出してもらったり、テレビとか出してもらったり、局の前に出待ちの女のコがいるみたいなところに急になったので。なんかオレの人生おもしろいことになってきたみたいな、ワクワク感みたいなのもあったので。とりあえず行けるところまで楽しんでみようかなみたいな」
堀江貴文「お笑いで言うと、ツッコミは簡単なんですよ。ボケる方が難しいんですよ。最初のネタを、要はツッコまれるネタを出すのって、あんまりできる人いないんですよね。TikTokとか最近流行ってる動画サービスあるじゃないですか。お題を与えると、大喜利的にみんな反応できるんですよ。TikTokも曲があって、お題の踊りをしてる人たちがいて、それをみて、こうやってやればおもしろいんだっていって、みんなが真似する。オリジナルをつくるのが難しい人でも、絵がうまい人とかは山のようにいたりとかするんで、お題を与えるとみんな二次創作はすごいがんばってやる」
笑福亭鶴瓶「たぶん(さんまが)80までで、15年ぐらいしかないんですよ。その15年トップでやっぱり走り続けるという体力は、絶対ありますよアイツ。ということはですよ、アイツが80になる、テレビに出て一線でまた、トップで笑わせてる姿をね、オレみるのには、84まで生きなあかんのですよ。絶対死んでほしくないんですよね。だからアイツのその姿をみるのを楽しみに、まぁ、そう言うたんですよディレクターに。『家でですか?』って。ちがう! 一緒にテレビや!」
早見あかり「ももクロって全部みせるグループ。笑うところも泣くところも、とにかく全力でみせる、素でみたいなところがあったから。他のメンバーはただありのままで可愛くいられたんだけど、私の場合は可愛くいようと努力しないと、アイドルでいようと努力しないといられなかったんですよ。それに気づき始めたときに、私だけちょっとウソついてるよなって思い始めて。ウソがないグループなのに、ウソついてる人間がいていいのかなって。ファンの人のためにもならないし、メンバーのためにもならないし、自分の人生のためにもならないしと思っちゃって」
有吉弘行「お笑いの人がやっぱり何かやられるのはうれしいってことがわかってないんだよね、いまだにね。いじめだと思うんだね。ご褒美なんだよあれは」
マツコ・デラックス「テレビの風潮自体がそうなっちゃったもんね。昔は半分は今でいういじめをやってたわけだもんね、テレビで。お笑いってなったらさ。水のなか落ちたりさ、みんなやってたわけじゃん」
有吉「って見えるようなことをね。狩野が落とし穴落ちてるのみてるじゃない。『有吉だって落ちろよ』ってなるのよ。いやバカ、落ちてえんだよ。狩野の方がいまおいしいんだよ、っていうさ」
花田虎上「(報道3日前に)アルタの前で父と2人でエレベーターを待ってたら綾部さんが来たんですよ。綾部さんがマスクとって『お世話になっております』って来たので。ボクらもわかんないので父に『ピースの綾部さんです』とは言ったんですけど。で、2人でテレビでみてたら(母との)報道があって、爆笑しました」
春風亭昇太「さ、続いてはですね、あたたかい笑いに、柔らかな座布団を届けてくれる、さすらいの座布団運びがごあいさつ」
山田隆夫「全国のみなさーん、風邪ひいてませんか? 風邪はね、人間だけじゃなく、鳥も風邪ひくんですね。はぁ、はぁ、はぁ、ハクチョウ。山田隆夫でーす」
清水ミチコ「私は歌ってる人の気持ちになるのが、すごい好きなんです。で、(森山良子さんのモノマネも)我ながらキレイって思って。私っていまキレイになってる、浄化されてると思いながら歌う。そうするとみんながなぜか笑う。で、うちの親が『あれはやめろ』って怒る」
小籔千豊「笑いは絶対必要なこととはボクは全然思わないです。なくても生きていけるし、なくても生活できるし、なくても幸せになれると思います。でも、そんな仕事に就かせてもろてるから、申し訳ないなというか、がんばらなアカン部分があるというか」
アグネス・チャン「最初バラエティ出たときに、とにかく思いついたこと言ったら結構笑ってくれたんですよ。ウケたらすごい楽しくて。アタシ思うんですけど、前世は関西のおばちゃんだったと思うんです」
(ネタを全て審査し終えて)
オール巨人「いい漫才やってくれてホンマにありがたい。僕ら若いときにね、ベテランから新しい漫才やりなさいとかね、新しい笑い作れってね、そんなもんあるかいって心の中で叫んでたんですが、どんどんまだまだああるし。本当にこれから先が楽しみで。今日は本当によかった。ものすごい嬉しい」
ほいけんた「移動中のロケバスも、さんまさんやったら喋んねやろなって脳が思って、ずーっとエキストラ笑かしてる」
みやぞん「今を楽しく笑ってたら、ボクよく思うんですけど、12秒先が未来、12秒先も未来だとしたら、今を楽しく、今、ここを楽しく楽しくってずっと続けてたら、一生幸せなんじゃないかなっていう考え方なんですよ。将来なんか別にわからないし見ないし、別に今楽しくしてて今その場を楽しくやってれば、自然と未来は明るくなるって、そういう風に思ってます。明日笑顔にするっていうよりか、今ですね」
阿川佐和子「明日じゃないのね。今なんですね」
みやぞん「今。今。今。今。今。今」
(「個性を盛り込んだネタを寄席でやるとウケないがどうしたらよいか?」という霜降り明星・粗品からの質問に対し)
海原ともこ「(ネタ選びは)楽しかったか、楽しくないか」
中川礼二「そこが一番最初」
ともこ「だから、楽しませたい、笑ってもらいたいが勝つときは、少々自分たちの気持ちをひん曲げたって、それはひん曲げてることじゃなくて、楽しませることにシフトもっててるからいいと思うねんな。そこをひんまげてまで楽しくないんやったら、今までどおりのやつやってほしい」
星野源「みんなで笑ってるのが演奏のグルーヴになるとか、あれはボクの理想の音楽像」
(ガンバレルーヤ・よしこは幼少期になかなか笑わなかった)
黒柳徹子「笑わない子ってのもめずらしいわよね。恥ずかしかったのかしら」
よしこ「恥ずかしかったんです」
黒柳「自分の容貌が、容貌っていうかみたとこがどうとか、そういうことじゃなくて?」
(引退表明から4日後。かつて「笑って死にたい(=引退したい)」と言っていたが)
イチロー「理想はそうだったんです。それは夢に近い理想。笑って死ぬというのは。でも、現実はなかなかそうはいかなくて、寂しく終わっていく。でも結果的には、日本のファンの人たちが、その夢を叶えてくれた。ボクが笑って死ねる状態をつくってくれた。で、実際に笑って死ねた。だからやっぱり自分なりにがんばること、これを人はみてくれたんだなって思ってます」
草刈正雄「テニスって大笑いできるんだよね、素人がやってるとさ。相手の失敗がおかしくて仕方がないんだよ」
クロちゃん「お笑い芸人って呼ばれてますけど、お笑いきちんと勉強したことないので、正直M-1とかみてても、意味わかんないんですよね」
オードリー・若林「笑いはしますよね?」
クロちゃん「しっかり笑ってるのって、ボク少ないと思うんですよ。始めに言ったことを後で回収するとか、意味がわかんないんですよね」
(立川談志と共演時に)
バカリズム「打ち上げで少しお話できたんですけど、すごいほめられたんですよ。他の芸人はパズルのどういう絵柄にするかで笑いをとってるんだけど、オマエたちはパズルの枠組みから考えようとしているから、それはいいことだって」
志村けん「お笑いって基本的に、あったかいものだと思うんですよね。勇気を与えたり、力になったりパワーになるんで、まずそのパワーを自分の中にもってないとダメだよってことですね。じゃないと与えらんないし」
井上陽水「話をした後に、笑って終わるとかいうのが凄く好きなんですよね。一番ダメなのは、『よく聞いてくださいよ、やっぱり人間はね、誠心誠意、マジメ一本、努力しないと、そういう事の先に成功があって、きっとアナタの幸せはその延長線上にある、明日からも頑張ってくださいね』っつうと、どこ笑っていいかわからないじゃない。決まりきったような質問に、決まりきったような答えがあるようなインタビューをよくテレビなんかでみましてね、んー、なんか、ちょっとつまらないなぁなんて思う気持ちが強いんですよね」
西野未姫「そもそも、アイドルのお笑い担当って、全然面白くないんですよね」
高山一実「わかります」
有吉弘行「ゴーンさんが家族で散歩してたら、こんな(近い)距離で撮って。家族で散歩してるのに。バカかお前ら。ホントにデリカシーない。どうかしてるよ。人の心を失ってるよ」
久保田アナ「これをやらなきゃいけないって思ってるから、少しマヒしてる部分があるんですよね。でもそれを思いながら、自分にやられたら嫌だなって思いながら、ごめんなさいって思いながらも、仕事だから…」
有吉「その人たちが、ホントに心病んで、体壊しても笑ってんでしょ?」
久保田アナ「笑わない」
有吉「ついにノイローゼで体壊して、病院に入院しましたぁ、って言うんでしょ? 怖い仕事。本当の鬼だな」
久保田アナ「言わない」
有吉「それは黙りこくるのか。自分たちのせいでなった事は黙るのか。もう少しやっぱり、人の心を取り戻した方がいいよ。少し」
清塚信也「笑わせたいんです。ホントに。芸人さんのようにはいかないです、もちろん。だけども、松本さんよくおっしゃるじゃないですか、枝雀師匠は緊張と緩和だって。その緊張をつくるのって結構難しいじゃないですか。芸人さんって、もう笑わせるもんだってくるから、緊張させるのが難しいじゃないですか。ボクらの場合は、サントリーホールとか、なんとかホールとかって来るとき、みんなちょっと硬いんですよ。だから、めちゃめちゃ笑わせるの簡単ですよ。こんなんでいいの?って」
西野亮廣「竹とんぼだけでこんなに笑えるんだったら、竹とんぼだけでエンタメいいんじゃないかなって思うじゃないですか。でも、あれやこれや足していっちゃってるわけですけど、我々は。で、ボクもそれを足していかないと、生きていけない人間だから、なるべくみんなが見たことないようなエンタメを投げちゃうんですけど。果たしてこれは…みたいなことを考えますよね」
出川哲朗「お笑いだけは事務所のデカさとか関係なく、ホントにおもしろかったら絶対に、時間はかかるかもしんないけど絶対に売れて絶対に出てくるじゃない。そこだけが唯一芸能界で一番ピュアなところじゃない。役者さんとかはね、正直、事務所のデカさとか、そういう…怒られるわ」
(自分の肩書きについて)
小松政夫「私はやっぱり喜劇ですね。昔はコメディアンって言ったもんですがね。今はちょっと言い方が変わってるみたいですが。私は喜劇っていう冠がほしいですね」
伊東四朗「喜劇ほど素敵なものはないと思います」
黒柳徹子「みなさん笑うのがはっきりわかるんですものね」
又吉直樹「ボクはお笑い芸人になりたくてお笑い芸人になれたんで、職業を記入する欄があったら、やっぱり芸人って書きますね」
大林素子「今までこれを発表する場がなかったんですよ。すごく言いたかったんですけど、聞かれる質問がバレーかお笑いか結婚できないキャラの話しかなくて。ようやくこの数年、歴史好きって言えるようになって、ホントにありがたいです」
又吉直樹「笑いの単位みたいなものができたとして、そしたら基準ができてしまうから。もしかしたらお笑いに関していうと、つまらなくなるかもしれないですね。みんながみんな、ただただ笑いの総量というか、ウケるってことだけに突っ走ったときに、すごく…。まぁ、お笑い芸人って職業なんですけど、笑うってことは現象なんで」
(家族が収録を見に来ている)
ムロツヨシ「家族っていっても、ボク4歳で離婚して、預けられたところなんですけど」
明石家さんま「え?」
ムロ「4歳で両親が離婚して…」
さんま「(笑)」
ムロ「やっぱり笑ってくれると思ってましたよ! いやー、笑ってくれると思ってました。徹子さんとさんまさんは、笑ってくれると思ってました。徹子さんも笑ってくれた。この家族でよかった。おばちゃん!」
椎名林檎「ヤフーにあげられるニュースだから、コメントする人がいっぱいいて、そういう意見を読むのが、記事だけじゃなくて、世論ってどうなんだろうっていうのを見るのが、自分の仕事のひとつ、一段階目だと思ってて。こんな指先で打った言葉とかで傷つけることもできるし、おそらくそれで、もう生きていけないって思わせちゃうことも簡単じゃないですか。匿名の本音を見て、深く傷ついたり、すごい大笑いしたり、いろいろするわけですもんね」
インタビュアー「そこについてる『いいね』っていうか、その数も見ます?」
椎名「見る見る。だから、これが今まかり通ってるっていうか、一番支持を得てしまう意見なんだ。だから、信じられないって思うこともよくあるし、反対のこともある。でも、一番見なきゃいけないホントの部分なのかなぁと思う」
おすぎ「芸能界にいてわかると思うけど、お笑いタレントばっかり出てきてるでしょ、いま。テレビ、朝から晩まで。それが嫌で、7年くらい前、(私は)博多に行っちゃったのよ」
(結婚を決めた理由)
蒼井優「一緒にいて、しんどいぐらい笑わせてくれたり。あと、人に対しての感動することと許せないことのラインが一緒だったり。あと、金銭感覚が似ていることと。あと、冷蔵庫をちゃんとすぐ閉めること」
『山里亮太さん蒼井優さん結婚会見』2019年6月5日
*1:放送日は近畿広域圏。日付変更線は2019年4月30日までは24時、同年5月1日からは28時