今年の言葉

『それでも,生きてゆく』最終回。
「まじめに生きたいんです。まじめな人でいたいんです」。
今年の後半,すこしでもまじめに生きていられたとしたら,
この言葉のおかげさま。

洋貴「思うんです。希望って誰かのことを思うときに感じるんじゃないかなって。希望って,誰かに会いたくなることなんじゃないかなって。遠山さんと一緒にいられたらなって。どんな昨日とかじゃなくて,どんな明日を見てるかで話ができたらなって。すいません。なに言ってんのか全然」


双葉「私もそうなったらいいなって思ってました。ずっと一緒にいられたらいいなって思ってました。フフッ,そう思ってる人にそう言われるとうれしいもんですね。でも深見さんとお会いするのは今日で最後にしようと思ってます。私,あの子の母親になろうと思います」


洋貴「何であなたが背負うんですか? あなたが引き受ける理由ないでしょ」


双葉「あります。フフッ,変な理由でもいいですか? あっ,でも本当の気持ちの理由です。まじめに生きたいんです。まじめな人でいたいんです。甘えたくないんです」


洋貴「そんなの理由になんないっす」


双葉「私にはなるんです」


洋貴「いつか忘れられるかもしんないじゃないっすか」


双葉「亜季ちゃんが殺されたこともですか?」


洋貴「……忘れられるかもしんないっす」


双葉「忘れられるかどうか想像してみました。忘れられないと思いました。忘れていいかどうか考えてみました。忘れたらいけないって思いました。ごめんなさい。もう決めたことです……。ごめんなさい。それが,私の見てる,明日です。あぁ,楽しかったです。普通じゃないけど,楽しかった」