先週みたテレビ(3月17日~23日)
『ワイドナショー』(3月17日)
松本「オレね、この10年間で芸能界ってえげつないぐらい変わると思うのね」「いろんな大手プロダクションのすごい偉い方が、相当お歳もめしてきて、こんなんいうたらあれやけど、ホントにね、年齢もすごいでしょ、この10年でガラッと変わると思うよ」/『ワイドナショー』3/17
— 飲用 (@inyou_te) 2014, 3月 18
人工知能が東大合格を果たし、火星への移住が始まり、高速道路での自動運転が可能になっているともされる、そんな10年後。芸能界はガラッと変わっているだろう、と松本人志はいう。
たしかに、いろいろ大きく変化してるのかもしれない。どんな風に変わっているかはよくわからないけれど。でも、変わらないものもあるだろう。2024年になってもおそらく綾瀬はるかは化粧品のCMに出ているだろうし、デヴィ夫人の周辺では裁判が起こっているだろう。そして、森脇健児はまだ赤坂を走っているだろう。
『笑っていいとも!』(3月20日)
タモリ「いや贅沢だねぇ。これはいい歌なんですよね。『さよならなんて云えないよ』っつうのは、好きな曲なんですよ」 小沢「あそこはタモリさんに、『左へカーブを曲がると』ってさっき歌った所の、なんていうのかな、ホントに本質をバシッとつかれて。やっぱりホント、歌詞っておもしろいし」
— 飲用 (@inyou_te) 2014, 3月 20
小沢健二が16年ぶりにテレビに出演。1996年にテレフォンショッキングに出たとき、タモリは小沢の「さよならなんて云えないよ」の一節を、「生命の最大の肯定」として評価したらしい。
そして18年後。再びアルタで会った2人は、件の曲について改めて言葉を交わした。小沢による弾き語り(メドレー)で「さよならなんて~」がはじまった瞬間、タモリは思わず声をもらした。
ずっと以前に交わした会話が、2人にとって大切なものとして記憶に刻まれていたということ。そのことを示唆するさりげない会話。なんという「2度と戻らない美しい日」。何度か見返した録画はまだ消せてないけど。
『笑っていいとも!』(3月21日)
安倍「もしもし安倍晋三ですけども」 木村「もしもし木村拓哉です」/『いいとも』
— 飲用 (@inyou_te) 2014, 3月 21
安倍首相がテレフォンショッキングに出演したこの日、「安部総理到着お知らせランプ」なるパトランプが設けられるなど緊急事態体制のアルタに到着した首相とタモリのトークは、いちごを「試食」してつつがなく終了。そして、翌日のゲスト・木村拓哉と電話がつながると、首相とキムタクは短い会話を交わした。
で、考えてみると、「もしもし安倍晋三ですけども」の対になる言葉として、「もしもし木村拓哉です」のバラエティ番組内での成立レベルというかしっくり度は高いような気がする。「もしもし田原総一朗です」はバラエティ番組というか報道番組だし、「もしもしアイアム野田です」では不条理すぎる。「もしもし藤原紀香です」は説得力をもつ時機をすでに逸しているし、「もしもし津川雅彦です」から始まる会話はそっとチャンネルを変えたい。同じジャニーズ出身でも「もしもし大沢樹生です」はどこかで誰かが始末書を書いている。ちょっと観たいけど。
とにもかくにも、いろんな話題・憶測がくっついてこざるをえない現役首相の『いいとも』出演。でも、首相いわく「国民的番組」である『いいとも』で、これまた首相公認の「無形文化財」なタモリがテレフォンショッキングの直後のコーナーでサルになってバナナを取り合っていたのは、ある種の「狂乱」に別種の「狂乱」をぶつけて凪の状態にするみたいな、なんかいろいろくっついてくるものを振りほどく感じで快。