2014年前半の「テレビ」を並べる
2014年前半(1月~6月)にテレビでみかけた「テレビ」に関する言葉の羅列。要は、自分のツイートを「テレビ」で検索して出てきた言葉をピックアップして編集して並べるという作業の結果。番組も人もちがう言葉の間になんとなくある繋がりがおもしろい気が、ということで、以下。
明石家さんま「これは好き嫌いあんねんけど、我々サッカーやってたから。ルールの中でスポーツをしたいタイプやから。テレビのルールの中でやりたい」
大根仁「バラエティとか他の映画とか演劇とかそういったものとは絶対違うテレビドラマだけがもってる特性っていうのは、連続性の中で視聴者と作り手が一緒に成長できるっていうことだと思うんですよね。(『あまちゃん』は)それの最たるものというか」
ミッツ・マングローブ「これは特に作ってらっしゃる方たちへのメッセージなんですけど、(番組の締めに)フリップでバーンみたいなくだり、テレビいらない気がするの」「まとまんなくても怖がらずに。いいじゃん、垂れ流せば」
マツコ・デラックス「媚びなんか日常的に売ってるわよ。だってテレビで話してること自体、媚びを売ってることだもん」
竹山隆範「時代を映すというものがテレビなのに、いろんな才能の人がいっぱいいるなか、なぜその人たちが映せなくなってんだろう」
是枝裕和「8割の人間が支持するのであれば、2割の側で何ができるかっていうことを、やっぱりきちんと考えていくメディアだとボクは思ってるので、テレビというのは。そこはどのくらい作り手がそれを意識できるかが勝負だなという風に思ってますけどね。支持されなくても、だからやる」
タモリ「いまだに遅刻する夢みますよ。起きてテレビつけたら『いいとも』やってるっていう。これが不思議なんですけど(司会は)自分がやってんですよね」
池上彰「(都知事選には)出ませんよ。当日はテレビの特番に出るんですから」
松本人志「規制がなかったらアカンと思うんですよ。規制があるからこそおもしろくもできるんです。その中でどうがんばって、ここギリギリやな、叱られるかもしれんな、っていうところで遊んでる部分もあるんですよ。でもそのサービス精神が故にちょっとはみ出してしまうときもあるんやけど、そこを無しにしちゃうと、もうホントにテレビはもう毒にも薬にもならんもんになってしまうから」
ローラ「(中居くんは)テレビではいい加減そうにしているけど、実はキチンとしているの。そういうのがバレたくないタイプ!」
マツコ・デラックス「みなさんがテレビでみてるのはね、ホント表層的な私よ」
萩本欽一「テレビはおもしろいほうがいいと思うのね。でも、キレイなほうがいいという意見もあるのね。キレイでおもしろいほうがいいのか、おもしろくてキレイなほうがいいのか」
田原総一朗「今でもね、テレビの番組ってのは3つあれば大丈夫だと思う。(1つ目は)スポンサーを自分でみつける。2つ目に視聴率が高い。3つ目、話題になる」
能町みね子「(テレビとは)居間から世界がのぞける四角い穴」
タモリ「(テレビとは)各家に居るおしゃべり好きのおせっかいおばさん」
劇団ひとり「(テレビとは)スポンサー様によって成り立つ映像作品。スポンサー様があっての我々です。CMください」
ふなっしー「基本的にはご当地キャラクターなので、テレビに出なくなったからといって活動をやめるわけではなく、空いた時間で近所の小学校とか幼稚園とか回るようになると思うなっし」
ローラ「(自分が出てる)雑誌は見るよ。でもテレビは嫌なの。なんか声が好きじゃない」
タモリ「(自分が)動いてるのが嫌なんだよね」
小藪一豊「(夢が)叶った人間しかテレビ出てないから。異常者ばっかり。普通の人間出てへん。変なヤツばっかり出てるから。こんなんマネすなよ! 夢なんかすぐ捨てぇ!」
木村拓哉「テレビをみてた人間からすると、『笑っていいとも!』も小学校中学校のときからみてたし、『ひょうきん族』もみてたし、そういうみてた人たちと、いま自分がお仕事をさせてもらったりとかしてるじゃないですか。すっごいだから、ときどき不思議な気持ちになりますね。逆に、自分と共演させていただく方たちいるじゃないですか、たくさん。そういう人たちからすると、『いやオレ高校のときからみてました』とか」
安藤美姫「ホントのことを言ったりとか、感情をきちんと込めて言っても、伝わらないっていう考えというか、テレビはそういうもんだっていう風に思っちゃってるんで」
黒柳徹子「今この(ご両親の)お話をなぜしたかというと、これをたぶん(ご両親が)ご覧になってるだろうと思うと、あなた(=マツコ)が普段話せない本心をここで話してくだされば、お母様お父様にそれがお言付けになるんじゃないかなって思ったの私。テレビの役目はそういうところもあるので」
久保ミツロウ「(『いいとも!』の)グランドフィナーレの感想で、テレビが終わってしまうとかバラエティが死んでしまうとか言って。想像力がない!っていう。んなんで終わるわけないし、現場の人もっと先のこと考えてるわい、っていう」
松本人志「(『いいとも!』のグランドフィナーレは)なんか久しぶりにこう、ワクワク、まぁドキドキもしたしワクワクもしたし、なんか、そうね、あぁテレビってこんなんやったなぁ、っていうのは思ったかなー」
伊達みきお「(『M-1』で人生が)変わりましたね。もう次の日から世界が変わってました。だっていつもテレビでみてる人が、ボクらのことを知ってるんですもん。それってすごく不思議なことでしょ?」
坂上忍「業界の人が(ボクに)期待しているのは、メチャクチャになることでしょ?」「クビになる覚悟っていうか、下手したらテレビ出れなくなんのかな、みたいなのはどっかにあったりしますよ」
近藤サト「時代が変わったかなって思うんですけど、言葉がいらなくなってきてるっていうか。変な話ですけど。テレビの中に言葉とかナレーションも含めて言葉が溢れていて、その中でアナウンサーっていう存在が、例えばレポーターで出てきた時に、別に気の利けたセリフを言わなくても、なにか彼女とか彼らの雰囲気だけで伝わってしまうっていう。私の時代はもうとにかく、これに対して原稿用紙5枚ぐらいで実況しなきゃ、みたいなのを使命感としてあったんですけど。こないだ(女子アナがレポートしている)あるVTRをみたら全然そんなことしてないんですよ。私がやってきたものはなに? っていう」
太田光「ボクはさんまさんのテレビの出方っていうのは、一番見習ってるところですね。とにかくウケよう、まぁウケますけどね、さんまさんの場合100%ウケます。ボクは空回りが多いですけども、それでもどんどん前に出るっていう。その何かしらワーってやる、やり続ける…わかるよね? オレの言うこと」
ナレーション(市川悦子)「LIFE、人生に捧げるコント。昔々あるところに、ウッチャンという男がおった。テレビコント冬の時代といわれていたあるとき、ウッチャンは愉快な芸人や実力派の役者を集めて日本放送協会でコント番組を始めた。それは、人生のおかしさや悲しさを描いたユニークなキャラクターたちが活躍するコントだった。もっともっといっぱいお茶の間にコントを届けたい、と強く願うウッチャンは、来る日も来る日も汗水たらして収録した。その姿は国中の評判となり、この4月から毎週木曜夜10時に放送されておるそうな…」
原田平蔵(柄本明)「戦争で負けてこの国にはどでかい穴があいた。その穴をこれからこのテレビジョンが埋める。かつて我々が信じるべきとされていたもの、仁義、礼節、忠誠、そういう何もかんもがあの戦争ですべて灰になった。大衆どもにはそれが不安でたまらんらしい。一種のクセだ。みんな血眼になって次にすがるべきものを探している。だがワシに言わせれば、クセそのものを治せばいいのだ。詮ないことに思い煩うことをやめ、ただただテレビジョンをみる。プロレスに興奮し音楽とともに踊り落語に笑えばいい。頭を空っぽにするのだ、ただ空っぽに。そこにテレビジョンという風が流れていく。悩みを忘れ、笑いと興奮に満たされ…」
村本大輔「ネタが最強やからね。フリートークよりも、ちゃんと繰り上げたネタの方が絶対ウケるしおもろいし。前ね、同期芸人みたいなことやったじゃないですか違う番組で。そのときも事前にネタ繰り上げまくって、それを用意して。ショーやからテレビの。おっさんの居酒屋トーク聞きたいんじゃないから」
太田光「漫才ブームの頃のさんまさんとかたけしさんとか、そういうのに憧れて。だってオレら師匠いないですからね。だから、誰から別に教わったわけでもないですし、そういう修行時代があったわけでもないですし、テレビをみて見よう見まねでやってるわけですよ。ただの素人の出たがりなんですよ」
マツコ・デラックス「中学生のアタシが想像しないじゃない。こんな姿になってることも想像しないし、テレビに出てることなんて考えてもいなかったし。そんなもんじゃない? 人生」
黒柳徹子「週に6回か7回テレビやって、ラジオもやって、寝る暇もないぐらいやって過労になって病院入ったときにね、1ヵ月ぐらい休むことになったんですね。そしたらテレビみてたらね、渥美清さんが私の旦那さんだったんですよ、ドラマで。そしたら『奥さんどうしました』つったら、『実家帰ってます』つうのよ。実家なんてあったっけこのドラマにって思う暇もなく、私はそこで抹殺状態。気をつけなきゃいけないなってことがわかったわけですね。あの四角い箱の中で毎日やってるとそうなるんだなと思って」
富澤たけし「スタジオのみなさんも、テレビをみているみなさんも、共犯者です!」
高橋真麻「テレビ映り悪いって職業的に致命的」
小泉今日子「私も小さいころテレビとかみて(アイドルに)憧れたりしてたわけじゃないですか。それが何かを育てたもんね」
品川祐「(オレは)傷ついてるけど、きっとオレがそういう目にあって気持ちいいっていう人がテレビの向こう側にいるんだろうなって思ったら、そっちの演出の方がいいんですよ」
吉村崇「いまのテレビサイズの破天荒ですから」
武井壮「学生時代(十種競技で)日本一だったし、今のボクより全然身体能力高かったけど、全然人にみられてなかったし、人のためにと思ってやってなかった。力はあるのに魅力はないんですよ。最近はテレビに出たら、たくさんの人がみてくれるじゃないですか。力落ちてんのに、昔より何百倍も何千倍もいろんな人が喜んでくれてるんで。これだよなと。そういうことだなと。力はみられてはじめて魅力になるんだなと。そういうのを最近すごくよく感じてる」
増田明美「テレビって基本的には映像じゃないかなって、その(シドニー五輪で高橋尚子がサングラスを投げ捨てた)ときに思って」
春日俊彰「テレビっていうのは難しいですね。まだ慣れない部分が」
加藤茶「今回ひさしぶりに(ロケに)行って、やっぱり楽しかったですね。だんだん自分の気持ちが高揚してきたのがわかりましたね。やっぱりやんなきゃいけないな、もっと」
笑福亭鶴瓶「そうでしょ。テレビ出ないと」
ヒロミ「変な話、今までテレビ作ってきた人たちって、どっちかって言うとまともな人じゃないじゃんか。バラエティの人なんかは特にね。たけしさんでもそうだし、とんねるずでもダウンタウンでも、みんなそうじゃん。みんなそうだけど、最近なんかすげぇ正しくしなきゃいけない時代が。オレの出ない10年ぐらいってそういう時代だったと思う。だけど、またなんかちょっと、そういう人が出てもいいのかなっていうのをこじ開けたのが、やっぱ有吉と(坂上)忍だと思うのね。で、その間を様子見ながらすげぇ頑張ってたのがオマエ(=ロンブー淳)たちで」
あいな「テレビみる側で言わせてもらうんですけど、いまテレビに出てる芸人さんたちって、みんな頭いいと思うんっすよ。空気読みすぎちゃってるな、っていう感じが。だけど西野は以外と、芸人だからこういうことやらなきゃとか、こういうことを芸人でやったら寒いとかみたいなのを、たぶん壊したい人だと思うんだよね、そういう考えかたを。だから絵描いたり、芸人さんがやんないところをね、いろいろやってみたりとか。でも、そういうときって絶対に、ちょっとモメたりもすると思うんっすよ。だけどそれは、ルールに立ち向かおうとした結果だから、別にいいと思うの、私はね。いまタモリさんとか鶴瓶さんとかにもかわいがられてるらしいじゃん。あの2人って唯一さ、お笑い界のルールを破ってきた人たちじゃん。ぶち壊してきた人じゃん。本人たちは言わないと思うんだけど、たぶん西野に同じ匂いをちょっと感じてるんだと思うよ。だからたぶんかわいがってるんだと思うの、私は。タモさんとか鶴瓶さんとかに認められてんだったらさ、維持するべきだと思う。自分に自信もって。そうやってやってれば絶対いつかね、バンってくると思うから。だからあいなはずっと見守っています。以上です」
阿川佐和子「今のテレビ番組のトーク番組って、あらゆる設えっていうか構成が複雑怪奇になっていて、サプライズゲストのVTRはみせるわ、物はもってくるわ」「ややこしいことやんないで、スタジオでトークするんだったらトークで勝負するっていうことがトーク番組なんじゃないの?」
マツコ・デラックス「テレビに出る人はやっぱり、みてる人にみて楽しんでもらわないといけないってある。それをやっぱり一番やってるのがこの方(=黒柳徹子)だと思うんで」