先週みたテレビ(11月25日〜12月1日)


香取慎吾タモリ,2人のみのトークでの赤塚不二夫に関するやりとり。


まだ10代だった香取がはじめてタモリの家に肉を食べにいったときの話とか,
香取が部屋に貼ってるというタモリ赤塚不二夫のツーショットの写真(雑誌の切り抜き)とか,
なんだかいろいろおもしろかった。


タモリと『いいとも』レギュラーのサシのトーク。他の曜日でもみてみたい。


ゆるキャラグランプリ優勝の「さのまる」に対するマツコ・デラックスのコメントと,
最下位の「さくらちゃん」に対するアンタッチャブル山崎のコメント。


ゆるキャラの命名者・みうらじゅん曰く,
「too muchすぎてシュールになってるってのがゆるキャラのもともとの条件だった」とのこと。
あるいは,
当初のゆるキャラはその土地に関係するアイコンをてんこ盛りにくっつける「足し算のデザイン」だったのだけれど,
ブームになって以降は,
ひこにゃんがネコと兜というわずか2つの要素,くまモンに至ってはただのクマのキャラクター,というように,
「引き算のデザイン」になっている,とも。


そんな話をふまえて優勝の「さのまる」と最下位の「さくらちゃん」を見くらべてみると,
一方で,今回優勝した「さのまる」は非常にシンプルなキャラクターで,
確かに「引き算のデザイン」が今では優勢になっているのかなと思わせるのだけれど,
他方で,名前からしてシンプルな*1「さくらちゃん」もまた,
桜をモチーフにした非常にシンプルなデザインだったりして,
なるほどこれは,
洗練された末のシンプルと,
乱造された末のシンプルと,
「引き算のデザイン」にもいろいろあるようだ,という話。

  • 『ワイドナショー』(11月25日)


テレビ番組のTwitter連動という話題を受けての松本人志の一連のコメント。


視聴者の声を取り入れるだけじゃなくて,
前衛さを追求する場もテレビのなかに確保すべし,みたいな話。
テレビのなかのことはわからない視聴者だけれど,
専門家と素人の間の境界線の引き方みたいな話に一般化すれば,
なんだかうなずく話だった。


だけれども,テレビのTwitter連動に引き続いて番組内で取り上げられた,
裁判員制度とか性犯罪者の処遇とかの話題についての松本のコメントは,
なんだか関西のニュース番組にレギュラーコメンテーターとして座ってるタレントの,
過激な方向に振ることで視聴者の共感を得ようとするような,
そんな「下から(アッパーカットな)目線」なコメントに似ていた。
そして,何よりそんなコメントは結果として,
「視聴者の一歩先を歩む」ものというよりも,
「視聴者と一緒に歩む」ものになってるんじゃないかな,という気がする。
世の中的な正しさを異化する前衛的な身振りの「届き方」が,
なんだかちょっと以前とは違ってるんじゃないかな,という気がする,とかなんとか。


テレフォンショッキングのゲスト・役所広司タモリのやりとり。


ゲストと張り合いタモリ。その前の週にも類似タモリ


東京オリンピックに関する黒柳徹子の思い出話。


1964年の東京オリンピックは,
日本に夢を与えたのだろうけれど,
同時に徹子の番組を奪った。
そしてそのことを徹子は忘れない。

*1:アンパンマン』のアンパンマン側の仲間にいそうな名前,と思ったら,いた。「さくらちゃん」。考えてみれば,シンプルになったゆるキャラって,『アンパンマン』のキャラクターみたいだ。そのうち「バリィさんと出家大名家康くん」みたいな話が始まったりとかして。ゆるキャラは『アンパンマン』になるか。