先週みたテレビ(5月19日~25日)

5時に夢中!』(5月19日)

 

 ふかわりょうが療養中だった先週の『5時に夢中!』は、

 ナベプロの面々が日替わりでMCを務めていたのだけれど、

 そんな代打ウィークの初日・月曜日のMCは中山秀征で、

 夕方5時台にバンバン放り込まれる中山の下ネタと、それを首尾よくサバくマツコ、

 そしてそんな2人のある種の様式美をちゃぶ台返しする若林史江のナチュラルな下トークが、

 スウィングというかグルーヴというか、

 いや、音楽のことはよくわからないんですが、

 きっとそういうやつを構成していました。

 

 そして、「元関脇のマツコさん」という丁寧なフリに丁寧なノリで応えるマツコの姿がなんだか新鮮。

 

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ライオンのごきげんよう』(5月20日)

 

 重盛さと美の「家族みんな、エベレーターのことをエベレーターって言う」という発言。

 みなさまにまず申し上げたいのは、これは決してタイプミスではないということ。

 そして、MC小堺をはじめとして誰もこの発言にツッコまなかったということ*1

 

 ツッコミ=訂正を差し挟む余地を残さない重盛が生む会話の磁場。

 福岡で生まれた子をテレビタレントへと押し上げた電磁誘導。

 

『バイキング』(5月23日)

 

 一度でいいからみてみたい、

 風間トオルと田村裕(麒麟)と麻生久美子が幼少期のサバイバル生活を語り合う『ボクらの時代』。

 

IPPONグランプリ』(5月24日)

 

 『IPPONグランプリ』をみるたびに、

 「おもしろい」にはいろいろなかたちがあるなぁと思う。

 「おもしろい」のエキスポとしての『IPPONグランプリ』。

 

*1:正確に言うと、「エベレーター」発言の直後に小堺は「エベレーター? エレベーター?」と聞き直していて、ここから「エベレーターのことをエベレーター…あれ?」みたいな、山口もえの声で脳内再生されそうな展開はありえた。けれど、話はそのように転がらず、重盛は小堺の聞き直しに対して「乗り物です、ビルの」と答えたのだった。トークのズレに笑いが起こる。言い間違えを言い間違える、それに気づいていない、という最初の複雑な状況に、言い間違えを教えようとする側を逆に教えようとする、それがボケとなる、という複雑さがさらに重なる。会話のデッドロック状態。こんな状態に陥った会話は大抵の場合、「この人は本当はこう言いたかったんだな」と各自が内心で処理することで場は流れ、ツッコミの機会は失われる。