『ごきげんよう』(7月9日)
はいだしょうこ「祖母のお墓参りに行ったんですよ。お墓をキレイに洗って、お花もキレイなのに変えて、お線香を置いて、『いつもおばあちゃん見守っててくれてありがとう。これからもずっと見守っててください』って言って、フッと顔をあげたら、ちがう人のお墓だったんです」/『ごきげんよう』7/9
— 飲用 (@inyou_te) 2015, 7月 9
先週9日の『ごきげんよう』は相田翔子とはいだしょうこがゲストの回だったのだけれど、
そこではいだしょうこが祖母のお墓を間違えてお参りをしてしまった話をしていた。
他の家のお墓にお供えしてしまった花を半分だけ自分の家のお墓に戻してお参りし直した、
という話が、なんだかほのぼのとおもしろい感じなのでした。
さて、お墓と言えば、
今週末になって「白紙に戻す」という話も出たりしているのだけれど、
2520億円かけてつくられる(はずだった)新しい競技場が、
ネットのうえでは「森喜朗古墳」と呼ばれているのだということをTwitterで知った。
なるほど、あの外観はなんだか古墳のようだし、
為政者の威信を高めるための大掛かりな建築物、という点で似ていたりするのかもしれない。
で、2520億円に膨れ上がった「古墳」の建築費用には不透明なところもあるようで、
今後この問題に関しては、ジャーナリズムの真価が問われることがあるのかもしれない。
ただ、安保法案の審議会での採決を中継しなかったという話があったりとか、
NHKを含めてなんだかテレビの報道は心もとない、という印象も有りや無しや。
だがしかし。
幸いなことにわれわれは、
この問題に切り込むのにうってつけのジャーナリストと番組を知っている。
そう、古墳時代の王子さまがお送りする『はに丸ジャーナル』である。
「ボクそこんとこ詳しいんだけど、維持管理っていうのも結構かかるんだよ」と迫る*1、
その硬派な視点=はにわな視点をもってすれば*2、
現代の「古墳」の問題にも肉薄できるのではないか。
さて改めて、はいだしょうこ。
番組後半のトークでは、タクシーのなかでイヤホンで音楽を聞いてるつもりになっていたら、
実はイヤホンが音楽プレイヤーに接続されていなくて、実際は耳栓をしていただけだった、
という、これまたほのぼのとおかしい話をしていて、
そしてそのタクシーでの様子を次のような絵で表現したのでした。
なるほど、新たな競技場に求められていたのも、
このような簡素でありつつもインパクトを残すデザインなのかもしれません。
『ど根性ガエル』第1話(7月11日)
「とっくにねぇよ、根性なんて」/『ど根性ガエル』第1話
— 飲用 (@inyou_te) 2015, 7月 11
先週からスタートしたドラマ『ど根性ガエル』。
はに丸と同じく*4ゆるキャラと呼ばれることを拒否するその平面ガエルには、
なんだか死の影が忍び寄っていて、
ひろしやその周りの人たちが展開するドタバタな物語が、
なんだか一旦終わりを迎えてしまうような、
そんなことを予測させる第1話なのでした。
それはまるで、ひろしがそれ以上成長すること、
ど根性な平面ガエルがいる物語の先を生きること、
つまり、ありえたかもしれないその先の線路を走ることを押しとどめるような、
そんな車止め標識のような存在として、ピョン吉が存在していたということなのかもしれず。
だがしかし、「終わりは始まりでもあり、始まりは終わりでもある」*6。
ど根性をいつものように繰り返しながらどっこい生きてるピョン吉の存在を折り返しながら、
また新しい物語が始まるのかもしれない。
では、オリンピックは?
それは、戦後の物語の先を生きることを押しとどめる車止め標識なのか。
それとも、新しい始まりに向けた折り返し点としての車止め標識なのか。
とにもかくにも『ど根性ガエル』。
白石加代子とピョン吉のどちらにリアリティがあるか、というのも見どころです。