2016年後半の「テレビ」を並べる
2016年後半(7月~12月)のテレビでみかけた「テレビ」に関する言葉の羅列。要は、テレビ実況が中心の自分のツイートを「テレビ」で検索して、出てきた言葉をピックアップして編集して並べるという作業の結果。2014年から始めたこの企画記事も今回で6回目となりました*1。
個人的に視聴した範囲に限られるのでもちろん偏りがあるのだけれど、発言者も番組も異なる言葉のあいだになんとなくある、矛盾も含んだつながりがおもしろい気が。ということで、私は好きにみた、君らも好きにみろ*2。7月から順に、敬称略で。
モモコ「私が18歳で吉本に入ってデビューして以来、1回もテレビのレギュラーを無くしたことのない、売れ続けてるハイヒールモモコでございます」
三田寛子「うちの主人もおかしいこと言おうと思って、一生懸命さんまさんのテレビをみてるんです」
片桐はいり「プレーヤーとしてやるんだったら、演劇が一番楽しいというか。体全体でできますので。もちろん映画やテレビも、切り取られてるとはいえ全体で動いてるんですけど、足動かしてても撮られてなかったら何も関係なくなっちゃうので」
(酔っている永野を居酒屋で隠し撮り)
若手芸人「テレビに出る秘訣はあるんすか?」
永野「中森明菜と一緒というか。中森明菜が『歌手は何ですか?』って言われて、『仕事です』って言ったんすよ。オレももう、お笑いは何ですかって、『仕事です』みたいな。興味もないけど、得意。得意だったんだね。中森と呼んでほしい」
りゅうちぇる「誰がボクのこと支持してるの? なんでテレビ出てるの?」
若林正恭(オードリー)「テレビの仕事好き?」
西加奈子「うちは正直、楽しそうとか、お会いしたいと思うテレビしか出てないから、めっちゃ楽しい」
(選挙権年齢が引き下げられた参議院議員選挙の翌日)
若林史江「私たちもいけないと思うんですけど、『どうせ(選挙に行っても)変わんないよ』ってテレビで言ってしまうので。いけないとは思うんですけど、大人の言葉の受け売りで『どうせ選挙なんて行ったって変わらないじゃん』って言っている子どもたちをみると、張り倒したくなりましたね」
ふかわりょう「あなた昨日(=投票日)何してたんでしたっけ?」
若林「阿佐ヶ谷で飲んでました」
マツコ・デラックス「結局(生前に)一度もお会いできなかったんだけど、いろいろなかたから、永(六輔)さんが私についてこういうことを言ってるよとか、っていうのは何人からおうかがいしたことがあって。で、結構ホントにだから、まだ最近の話なんだけど、半年以内ぐらいだったと思うけど、中村メイコさんとお仕事させていただいたときに、これもうホント永さんから個人的にいただいた言葉だからテレビとかじゃ絶対に話さないけど、『ボクはもうマツコさんにお会いすることもないだろうから、中村さんがもしマツコさんと会うんだったら、これを伝えて欲しい』って永さんが、中村さんにメッセージをくださっていて。だから中村さんが『今回マツコさんがいらっしゃったから、アタシこの仕事受けたのよ』って言って、メッセージをくださったのよ。永さんが個人的にアタシに、こういうふうに伝えてほしいって中村さんに。だからすごく、それがホントにそんな前のことじゃないんで。すごくだからそうやって…、もう聡明な方だから自分でいろいろわかってただろうし、そのタイミングで中村さんを通じてわざわざ私にメッセージをくださったっていうのは、すごくいろんな…まぁ、言いませんけど内容は。すごいいろんなね、ホントに、いまこういうことを私にしてほしいのかなとか、託してくれたのかなっていうようなことをおっしゃってくださったから、今日ちょっとホントに、結構ショック。うん…。言わないわよ」
岩井志麻子「ギリギリなんとか自分をとどめているのは、テレビに出ていることっていうか。やっぱり街なかで『みてますよー』とか声かけられるじゃないですか。そうすると、みられてるんだなってなるから」
(サプライズで参加した結婚式の新郎に)
木梨憲武「また連絡するから。テレビじゃなくても別に」
桃井かおり「アタシ全然ほら、日本にいまちょっと住んでないので、テレビとか案外でないでしょ? でももう鬼奴さんたちがやってるんで、もう出てるみたいなもんね」
永野「テレビは派手な思い出づくり。だって来年消えてそう」
村本大輔(ウーマンラッシュアワー)「自分でプロデュースできるツイッターっていうのは、1個のテレビなんですよ。それがみんなできる時代なんですよね」
渡辺謙「(『徹子の部屋』は)もちろん徹子さんのテレビ史という部分もあるんですけど、僕も自分のある種のテレビ史の刻みとして、『徹子の部屋』っていうものがホントにアルバムのようにあってくれてるんだなっていうのをいつも感じています。そういうアルバムを日本中につくってるんだなと」
(活動の中心をテレビからラジオに移した永六輔について)
ピーコ「ラジオは個人と個人が行って来いみたいなところがあるから、しゃべってる人を自分の身近な人だと思えるようになる。テレビで映ってると、上目線でしゃべってるように自分で見えちゃうんじゃない? それが(永さんは)嫌だったんだと思います」
五木寛之「明治以来日本の文化っていうのは、文字を読むっていうことでカルチュアっていうふうに成立してたわけですね。永さんはそこでね、語るということと、歌うということと、聞くということ、この3つで新しい文化の形をつくりだした。ラジオもテレビもね」
水森亜土「政治家には頭くるしさ。そういう時は罵倒。テレビに向かって。でもね、それできないんですよウチ。お姑小姑みんないた場合は、地面に(穴を)掘って、バカヤローって(叫んで)、土かぶして。そうすっと1週間ぐらい経って犬が掘った時にワーって言うんですよ、下から」
やくしまるえつこ(ニーナちゃん)「27時間もテレビに出るより、ずっと見続けるほうが大変だよ。時給1000円ください」
マツコ・デラックス「(以前は)アニメがみんなゴールデンでやってたじゃない。だいたいどの局も7時台に2本ずつやってなかった? だから、いまなんかもっとアニメなんか進んでて、国民誰しもがアニメに触れるような時代になってるけど、当時のほうが身近には感じた。みんながアプローチして自分から動かないとその作品にいかなかったりするじゃない、いまって。でも当時ってみんなテレビみてたから、テレビみてると普通にアニメを受け入れてた時代だったから」
りゅうちぇる「テレビのギャラは安いというより、思ってたより、意外に、普通にやっぱり、人生うまくはいかないなって思う値段」
明石家さんま「ミーハーは真実だ、って言葉があんねんな。それはオレ正しいと思う。テレビはテレビの前の人が決める、出演者を」
福澤朗「テレビって究極の団体競技だと思うんですよね。いろんな専門家がいて、うわーっとつくる。だからその番組が成功しても失敗しても、団体競技としての評価ですから。卓球ってのは個人競技なんで、何があっても全部自分の責任ってところが明確でいいですね」
岩下尚史「よくテレビとかだと犯人の動機とか性格とか、そういうのを掘り下げるのをよくみかけるけど、私はそんなことしたってきりがないような気がする」
秋元梢「こないだテレビをやっとつなげたんですね。引っ越して4ヶ月間ぐらいつなげてなくて。つなげて一番はじめにみたのがこの番組でした」
春日俊彰(オードリー)「大丈夫? テレビ壊れなかった?」
マツコ・デラックス「坂上(忍)さんもそうだけど、アタシもバラエティの仕事が副業だったからね、最初。それが本業になっちゃったから、なにがあるかわかんないよ人生。バラエティに出るなんて思ってもいなかったもん、昔。気がついたら本業だったものが薄くなっちゃって、こっちがメインになっちゃってるから」
矢部浩之「バランスどっかでとらなあかんよね」
マツコ「最初は考えたの。両方うまく、って。でも無理」
矢部「楽しくなってきちゃったっていうのも…」
マツコ「も、あるし。あと、どっちがより自分を必要としてくれてるかなって見たときに、テレビの人からの熱量のほうがスゴかったから、よしじゃあこっちに賭けようって思ったのよ」
出川哲朗「心のなかは(とんねるずさんのことを)どう思われてたのかなと思って」
浜田雅功「向こうはでもテレビのタレントさんじゃない? われわれは芸人っていうことで出てきたけど。(向こうは)別に漫才やりはるわけでもないし」
松本人志「オレもちょっとジャンルがちがうなぁとは」
加藤浩次「オマエいなくなって、10年ぶりだな、カメラの前でしゃべんの。2人でこうやってカメラに映ってんの。オマエどういう気持ちだ。どうしていいかわかんないのか。さっきからずっと。オレもどうしていいかわかんねぇんだよ。いまこういう状況になって、2人でしゃべらされて。どうしていいかわかんない。ここにいるみんなどうしていいかわかんねぇんだよ。当たり前じゃねぇからな。当たり前じゃねぇからなこの状況。いつか誰かが、いつか『めちゃイケ』が、番組にしてくれて、オレふつうに戻れる? そんなことねぇからな。世間からなにも受け入れられてねぇ人間がなぁ、テレビなんか出れねぇんだよ。どっちが先に動くんだよ。オマエがアクション起こさないと誰も動けねぇだろ。こっちか? 動くの」
関根勤「要するに人間って球体みたいなもんですよね。だからまぁ、こっちの白いほうをテレビのときは向けてますけども、舞台になったらグルグル回すわけですよ」
明石家さんま「2色あるからエラいわ関根さん。オレ1色やんか」
関根「でもスゴいじゃないですか。(その1色が)パステルピンクで。ショッキングピンクかな?」
生田斗真「すごい自分に自信あったし、どっか。誰にも負けないって思ってたし、誰よりもおもしろいと思ってたし。恥ずかしいんだけど。10代のころ、舞台を中心にやってる時期があって。で、テレビとか映画とかをみると、華やかな世界にバンバン出てる同世代の役者さんとかがいっぱいいて。なんでオレここ出てないんだろうなぁ、おかしいなぁ、って思ってた。うまいのに、って思ってた。ちょー恥ずかしいけど」
マツコ・デラックス「(テレビがないと)不安になっちゃう逆に。ぼーっとしてるときにテレビがついてないと、嫌じゃない?」
鈴木保奈美「自分がドラマに出てたときに、別にみてくれるお客さんのこととか想像したことがなかった。自分が今日やることでいっぱいいっぱいで。でも、乳飲み子がいたりすると、家なかなか出られないし、映画とか舞台とかもみにいけないし、テレビドラマってこんなにいいものだったんだ、って思った。女優さんって人の命を救うわけじゃないし、モノをつくるわけでもないし、産業として世の中の役にどう立つんだろうみたいに考え始めちゃうと、なんの社会の役に立つんだろうってふと思ったりしていたんだけど、子育て中にテレビドラマってこんなにありがたいものなんだ、って思って。きっと同じように助けられてる主婦がいるなって思ったら、私がやってた仕事もちょっとは役に立ってたんだなって、しみじみ思いました。いい仕事だなって思った。ちょっとテレビが好きになった」
ふかわりょう「ビジネス的な涙は何割ぐらいになるんでしょうか?」
徳光和夫「テレビで出てるのはほとんどビジネスですよ」
吉田敬(ブラックマヨネーズ)「今回この『恋愛トーーク』のお話をいただいたとき、正直お断りさせてもらおうかなと思いました。なぜなら、日本というまだ成熟してない社会では、オレの恋愛論は受け入れられないと思ったからです。でもやることにしました。それは、収まりをみせない少子化問題、世界各国で沸き起こる紛争、これらが解決しないのは、オレがテレビで恋愛論をしてないからじゃないかと」
羽田圭介「テレビ的なものとかマスメディア的なものっていうのは、一瞬で理解されるように、ある程度情報とか伝えたいことの矮小化が行われると思うんですよ。でも小説とはそれとは真逆の表現だと思うんで、小説家はそういったことを表現しないといけないと思うんですよね。たとえば小説家がテレビに出たときとかに、事前の打ち合わせで結構面倒くさいことを話したときに、スタッフさんとかに『つまりそれってこういうことですよね?』って言われた時に、そんなこと言ってねぇんだこっちは、っていうのを…。だから変にまとめられるようなことを言うんだったら、黙ってたほうがいい」
若林正恭「例えばゆとり世代のVTRつくったときに、まずつくったヤツがゆとり世代わかってねぇしって思うし。で、教育のシステムだから、受けるしかなかったコたちだったり、あとデータも、すぐ会社辞めるっていうけど、オレらの世代のほうが3年以内に辞める人が多かったりするんですよ。もう台本とブイの時点で、ゆとり世代をディスるっていうレールがあまりにも敷かれちゃってて。で、オレが(番組の)進行だと、そこを誘導する人になるんですよ。オレが若いコたちに思ってる思いとは全く逆のときがあるんですよ。そのときはホントに迷いますね。で、テレビスタッフ的に、ディスりから入らないと、その後のスタッフさんの会議で『わかってねぇなアイツ』ってなっちゃうし。これがテレビは難しいところだよねぇ」
若林正恭「短時間にわかりやすくテレビって演出していかなきゃいけないから、白か黒か、善か悪か、そういうふうにもってきて、3つの意見があるよっていうのは、なかなか盛り上がらないんだよね。だから自分と逆のことを促されてるときに、まぁ、金もらってるからやんなきゃなと思ってんのよ」
出川哲朗「誰かが言ってた。テレビのお笑い芸人の仕事は、死ぬまでに何人かとのディレクターと出会えるかが、し、し、勝負だ」
(カラオケ対決で有吉チームが連れてきた矢口真里をめぐって)
田村淳「超ヤベェやつ来てんじゃん」
矢口真里「テレビ出ていい人です」
小木博明「ゴールデン駄目だろ」
矢口「あ、ゴールデンか」
いとうあさこ「『ボキャブラ天国』っていう番組があって。あのころはみんな(相方と)組んだらすぐテレビに出て有名になってると思ったんですよ。ホントにいっぱい(芸人が)テレビ出てきたから。でも、(コンビを)組んで初めてネタ見せに行ったときに、何十組といて、すっごいみなさん面白いのに誰も知らなかったんですね。テレビでみたことない。こんなに知らないのに、でもみんなおもしろいんだ、っていうのが衝撃で。そこでガンっとハマった感じはしますね。この世界魅力あるわーって」
カンニング竹山「感動するテレビをみると、一見いい番組をみてるような気になるじゃないですか、自分が。自分もすごくいいことしてるような気になる」
鈴木おさむ「正義に参加してるような」
鈴木おさむ「テレビって、たとえば障害者じゃなくてもシングルマザーとか、仕事がないとか、収入がないとか、家がないとか、要はその自分より不幸であることをみることによって感動をすることがすごい多いと思うんですね。感動をさせようと思ってるんですよ。だから、そういう感じでいくと、日本もどんどんいろいろ収入が低くなったりとか状況があると思うけど、そのなかでたぶん障害者というのが、あらゆるいろんな人からみて、言い方はすごい失礼ですけど、上からみれる。上からみて感動…だから、健常者の人からしたら、かわいそう。そこのパイが大きいから、(障害者は)そういうツールになってしまう」
カズレーザー「ボク、テレビみはじめたときはもう、丸くなってるジュニアさんだったんすよ。それはおもしろいなって思ったんですけど、(昔は)トガッてたって聞いたら、いまこれおもしろいって思ってるのが、なんかオレ、センスないのかなとか」
森本レオ「最近さ、テレビみるようになったんだよ。そしたら最近のお笑いって怖くない? なんか強迫されてるような感じがする。今はひと言で脅すじゃない。なんかこう、笑え!みたいになって。だからマツモトクラブみたいなのが、ボクらの最後のお笑いの砦なんだよ」
川上未映子「恐ろしいのは誰かと示談して、死なないことをないことにはしてくれない。絶対に死ぬんですよ。これやばくないですか。全員死ぬんですよ。全員死ぬっていうか…これじゃ伝わらないんですよ。今テレビで聞いてる人も、何あたり前のこと言ってるの、って思うと思うの」
松田翔太「ボクの父親が、映画は監督のもので、テレビドラマはテレビ局のもので、CMはある意味、俳優のものだみたいなことを言ってて」
松本人志「サウナかどっか行ったときに、おっさんがバーっとひな壇みたいに座ってて。そこに『鉄腕DASH』がずっとついてて。おっさんずーっとみんなこんなん(=真顔)やで。だーれも笑わないし(笑)。 全員おっさんなんも笑えへんし微動だにしないけど、でも、こういうことなのかなって、テレビって。少なくとも夜7時台は」
(グルメ情報を得るルートについて)
渡部建(アンジャッシュ)「情報の順番で言うと、口コミがまず最初にあって、次にはやいのはやっぱりネットなんですよね。で、その次に雑誌で、テレビが最後」
(メダルをとる前と後でテレビでの男子卓球の扱いがガラッと変わったという卓球・水谷隼選手に)
マツコ・デラックス「アタシが別に言う話じゃないけど、テレビごめんね」
三村マサカズ「40歳ぐらいからかな、自分のテレビをまともにみれるようになったの。それまではもう恥ずかしくてみれなかったもんね。下手、みたいな」
たかし(トレンディエンジェル)「自分の力量と仕事量があってないなと思うんですよね。そんなにおもしろいこと言ってないのに、なんでこんなにテレビ出てんだろうなって思っちゃってるんですよ」
小堺一機「ズルいんだよ最近の芸人。自分も儲かってるクセにさ、自分たちは庶民のほうに降りてってさ。テレビみてて、オマエそれ買えるじゃんってヤツが『高っけー!』とか言ってると、ウソつけ!と思う」
若林正恭「番組でね、テレビだからってホンネ隠すのやめようよ、みたいなノリになるときあんだけど。オレ、とてもじゃないけど、ホンネ言ったら仕事全部なくなっちゃうんですよ。で、(ホンネ言おうよって言う人って)よっぽどいいヤツと自分のこと思ってんだろうなって思うんだよね。それめちゃくちゃ怖えなって。そのときのスタジオ、オレ超怖いんだよね。これ1番暴動からの革命が起こる空気じゃんっていう」
西加奈子「正義って優しくないもんね」
宇多田ヒカル「『SONGS』をごらんのみなさまはじめまして、宇多田ヒカルです。今日は5年8か月ぶりにテレビの歌うというお仕事だったんですけど、えっと、こんなに大変だったかなぁっていうぐらい体力や気持ちは消耗したんですけど、そのかわり、とってもキレイな非日常的なセットで歌うことができて、とても楽しかったです。長い活動休止の期間があったので、つもる話もいろいろとあるので、ここからは歌も終わったし、たくさんおしゃべりをさせていただきたいと思います。ちょっと噛んじゃった」
(テレビから干された芸人・さらば青春の光を先生に迎えた『しくじり先生』にて)
関根勤「はやく(コント)55号のあと浅井企画のスターを育てようっていうんで、実力もないのにテレビにバーターでどんどん出されたわけ。オレは、公開修行させられてたの。(事務所が推してくれないのとは)逆の地獄だよね。だって、つまんない下手くそなのが、ずっと垂れ流されるわけだから」
宮澤エマ「テレビが彼女(=福原愛)のことをとりあげるときって、いっつも親目線なんですよね」
マツコ・デラックス「アタシはもうホントに友人も少ないし、居場所はもうテレビしかなくなっちゃったんで、テレビのスタッフとかテレビ一緒につくってくれてる人たちが、一番自分の理解者だと思って生きてる」
吉田敬(ブラックマヨネーズ)「漫才師って肩書きはなくしたくないっていうのはありますね。漫才師がちょっと空いた時間にテレビ出てるんやで、みたいな風にしたいですね」
田村淳(ロンドンブーツ1号2号)「オレもそっちのほうがいいと思う。今となったら、テレビがどんなに忙しくなっても亮さんと(舞台でネタを)やるべきだったんだなって思うけど、もう戻れない」
田村淳「オレもようやく気づいたんだよね。テレビに依存しすぎてる人間だから、テレビに対して強く言えなくなってる自分がいて。それが嫌でオレ、ウエディング事業を始めたのね。自分がいままで培ったノウハウは、結婚式の司会だったらやれると思って、会社を立ち上げた。じゃないとだってテレビに強く言えないじゃない。自分の食い扶持がテレビだけになったら、テレビに迎合しちゃうから。強く言いたいじゃん。もっとこの番組を続けるために努力できたんじゃないかとか、強く言いたいから」
吉田敬「それを言うて、それやったら淳くんもうエエわ、って言われても…」
淳「うん、それはしょうがないと思う。そこまでして、出たくないテレビに出ようとは思わないとか。それ(=テレビ以外の軸足)が(ブラマヨみたいに)漫才だったら一番カッコいいってこと。オレはそれじゃなくなって、もういろんな生き方をして、グネグネ曲がって、ウエディング事業(笑)」
石橋貴明「日本のテレビはまだいけます」
天野ひろゆき「出川さんっていま視聴率男なんだよね。結局テレビみない人が増えても、おもしろきゃみるんだってことを体現してる」
西野亮廣(キングコング)「ひな壇に出ないっていう話をして、で、フラフラしてたらタモリさんが『絵でも描けよ』みたいなことをおっしゃって」
博多大吉「そういうとこなんですよ。テレビのことあんまり好きじゃないくせに、そういうビッグネームの名前にはしがみつく」
黒柳徹子「アタシもテレビってものが始まったときに、森繁さんとか森光子さんとか全部うんと大先輩と一緒だったけど、テレビってのが新しい、そこからみんなスタートだったでしょ。だから、アタシなんか特にNHKの専属でテレビに詳しかったんで、こうやるんですって教えたりなんかして。だからね、森繁先生とか言わないで、森繁さんってまぁタメ口で。そういう風にスタートラインが一緒にできたのね。そういうのはとってもよかったと思いますよ」
有吉弘行「おぎやはぎの小木くんが着てる服は、アンガールズの田中が着てるからね。田中はほとんどが私服でテレビに出てるから、小木くんのお下がりを着てだいたいテレビに出てる」
古舘伊知郎「夜中とか疲れ切って寝るまでの1時間だけみようとかいうときは、おもしろいテレビやおもしろい映画をみたら終わりですよ。また脳が活性化してきてジーっとみちゃうから。だからCSチャンネル全契約して、そこで最も興味ない映画探すんですよ」
狩野英孝「TBSの『感謝祭』で(小峠さんに)初めてお会いしたときに、やっぱ一応先輩ですけど、ボクのほうがテレビのほうが先輩なんで…」
狩野「こっちのほうがテレビの先輩なんで」
小峠「なんだテレビの先輩って」
狩野「なのにタメ語使ってくるんで」
水卜麻美アナ「ありがたいのが、テレビでいろんな方が太ってるっていじってくださるおかげで、太ってるハードルがホントにあがっていて、逆に、外で会う視聴者の方に、『全然太ってないよ』って10人中9人に言われる」
(1983年の『YOU』でみた忌野清志郎を肩車するアントニオ猪木の映像が自分に与えたインパクトについて)
大根仁「それぞれジャンルがちがうものが交わることって、オレ無いと思ってたんですけど、あっ、テレビってこんな力もあるんだっていう。テレビの力を思い知らされたというか、テレビってホント楽しいなっていう」
明石家さんま「告知は告知っぽくしゃべるから嫌いやねん。テレビは生きてるからな、流れでいかなアカンと思うねん」
中岡創一(ロッチ)「キレイな嫁がおる思うただけで、(ジャングルポケットの)太田が何言うたってボク全然おもんないんですよ。そうや、これ嫉妬やねん。でもテレビみてる人だいたい嫉妬してんねんて。そういう人しかテレビみてないのよ」
りゅうちぇる「テレビは結局ね、東大出身者かおバカかって言ったら今の時代おバカのほうが尺とるの。なんだかんだやっぱりさ、日本人はおバカが好きだしさ、自分よりちょっと下の人みて安心したりする」
博多大吉「岡村くんがみてきたラジオってホンネをしゃべるラジオで。とんねるずさんとかたけしさんとか。そういうのに憧れて始めたから、当然自分もそれがやりたくて、それを望んでる人ももちろんいて。でももう時代が変わっちゃったから、ラジオで言ったことがリスナーさんを飛び越えて伝わっていくじゃない。それがね、なんかもったいないというか心配というか」
岡村隆史「でもやっぱり、自分が好きな、自分がみてきたテレビ、自分が聞いてきたラジオ、そういうのを目標にするとこって、やっぱりあるじゃないですか」
大吉「でもなんだろう、もうちょっとなんか、やわらかい方法があるんじゃないのかなぁ、なんて」
光浦靖子「私、テレビでボケたこと1回もない」
松本人志「ボク別に『M-1』の代表者でもなんでもないんですけど、オファーはしてるらしいんですよ、東京の審査員、バランス考えて。でも、なかなかやっぱりみなさん受けてくれないんですよ。どうしても今回ちょっと関西に偏った感じになってしまったんやけど。でもなんか東京のお笑いの人も『M-1』は絶対にみてて、終わった後でテレビなりラジオなりでなんか寸評言うやん。それ言うんやったら審査員やってくれよってオレは思うんですよ」
井上公造「何かボクらが(芸能ネタを)つかんでてもね、発表していいタイミングとそうじゃない時ってあるじゃないですか。たとえばスポンサーさんへのあいさつがまだすんでないとか。そこまで考える必要ないって言われたら…昔は考えてないですよ。もうそんなものつかんだらすぐ出すみたいな感じがあったけど、いまの時代はそれをやってそこでトラブルが起きると、結局テレビ局側が嫌なんですよね、まず。もめ事は起こすなでしょ?」
マツコ・デラックス「人生ってほぼ自分の思い通りに楽しんで悲しんでみたいに生きてらんないでしょ」
有吉弘行「楽しくなくても笑ってる」
マツコ「そりゃそうですよ。テレビなんてほぼそうですよね。そんなに私たちだって毎日楽しいわけじゃないからね」
有吉「マジで感情のおもむくままにやってたらすぐ消されるよね。めちゃめちゃつまんないブイあるんだから。それでも笑ってなきゃいけないんだ」
井ノ原快彦「いまの日本のテレビっていうものに対して、一番最初からつくってこられた徹子さんからみると、どういうことになってるんですかね」
黒柳徹子「みんなおもしろいだろうと思ってつくってらっしゃるっていうのはわかります。ただやっぱりどうしても視聴率っていう壁がそこにあって、これじゃあ視聴率とれないよっていうのが先に来ちゃうっていうのが、私どうかなと思うんですね。私自分が出てるもので視聴率がとれるかとれないかなんて考えたことないですもの、1回も」
有働由美子アナ「じゃあ何を基準に?」
黒柳「自分が好きだから。これがおもしろいだろうと思って」
有働由美子アナ「最近だとテレビ…いろんなメディアがあるから、テレビはだんだん衰退じゃないですけど、みられなくなるんじゃないかとか、いろんなこと書かれたりしますけど、これからのテレビに、黒柳さん、こうあれよっていう期待とかあるんですか」
黒柳徹子「希望としてはずっとテレビがこのままあるといいと思いますよ。だってね、やっぱりこういう(スマホみたいな)小さいものでひとりでみるよりも、こういう(テレビみたいな)大きいのがあって、部屋の中にあって、とにかく帰ってきたらパンッとつけて今日何があったんだろうなぁってパパッとみてね、それで自分が好きなドラマなり何なりをみて…やっぱりおもしろいものをやればみるでしょう」
ナレーション「今のテレビの自主規制についてどう思われますか?」
笑福亭鶴瓶「こういう体制の中で出てんねんから、それをギリギリでどう打ち破っていくか…」
ビートたけし「だから、ルールがキツけりゃキツいなりにいいのかもわかんないよ。そん中でどう逃げるかって。それが腕だと思うんだよ」
ビートたけし「いまの若手は我々のお笑いを見て育ってきちゃったから、自分たちがつくったとこで止まってんだよね。オレらは上が薄かったから」
笑福亭鶴瓶「上が寄席の人やからね」
たけし「テレビのアレで(寄席を)追い越しちゃうんだよね。だけどいまの若手はテレビみて育ってるから、テレビの追い越し方がないっていうか」
カズレーザー「ネットに書いてあることがウソかホントか、メディアリテラシーっていうんですかこういうの、それって、テレビ局とかもホントにないと思うんですよ。自分らのプロフィールが台本に書いてあるんですけど、ウィキペディアのコピーだったりするんですよ。それがホントかどうか誰も調べてない」
(視聴者に向けて自分が主役の企画「出川と狩野」の見どころを伝える)
狩野英孝「皆さん最近心から笑えてますか? 人間やっぱりなかなか笑わなくなってきてます。なぜならば皆さんテレビをみてないですよね。テレビ離れしてる人が最近多いです」
バカリズム「それテレビみてる人に言うかな」
狩野「皆さんテレビをつけてください」